体位バックで意地悪セックス

こだわりコースより御依頼

頂いたご依頼内容
攻めの意地悪セックス(体位:バック)
最終的に甘くなればOK

「〇〇ちゃん、ほら……。もっと腰を高く上げてもらわないと……。ふふ、もしかしてこの後に及んで恥ずかしがってる? ボクとこういうコトするの、今日が初めてって訳でもないのにね」

汗ばんだ背中越しに、柔和ながらも小憎たらしさに満ち溢れた優しい声音が、不本意な悦楽によって力を失い、妖しく蠢く肢体へと向けて投げかけられる。
確かに彼の言う通り、肌を重ね合った回数は数知れず――が、しかし。同意の上で事に及んだ覚えは少なくとも〇〇が覚えている限りでは一度もない。
この男、××はいつだって脈絡なく〇〇の前に姿を現し、そして何だかんだと理由をつけてこちらの肉体を組み敷くのであった。

「……誰がっ……。恥ずかしがってるって……?」

後背位の状態で揺さぶられながら、〇〇は必死に嬌声を噛み殺しつつ精一杯の強がりを吐き捨て、キッと自らの背に伸し掛かる××の顔を睨みつける。

「相変わらず、照れ隠しが下手くそだねえ……。ま、そういう所が〇〇ちゃんの魅力なんだけど」

言いながら××は、腰に回した腕にぐっと力を込め、あろうことか快楽に砕けつつある〇〇の臀部を更に高く、突き出すように掲げて引き寄せた。
瞬間、××自身が更に自らの奥深くへと沈み、互いの距離が殊更に縮まる。彼は伸し掛かるようにしてこちらの背中にぴったりと覆い被さりながら、耳元でくすりと吐息のみで小さく笑った。

「今の〇〇ちゃん、子猫みたいで凄く可愛い」
「あ、ンン! う、この……っ」

強引に取らされた姿勢を愛玩動物のようだと揶揄され、脳味噌が沸騰しそうになる。否、湧き上がる熱は悦楽が齎したものなのだろうか。わからない。
兎にも角にも、乱れる姿を揶揄われているという事だけは察することが出来た故、〇〇は反射的に口を開き、再び憎まれ口を叩こうとしたが――それは叶わなかった。

「ッ、ふ……! んァ……」

背後から律動を刻みながら、××は伸ばした左手でこちらの下顎を捕え、深い口付けを繰り出してくる。
息苦しさに耐えかねて口腔を開けばすかさず舌先が潜り込み、粘膜という粘膜を蹂躙しようとそれは生き物の如く〇〇の中を這い回った。
決して煩悩に塗れた下品さはない、だが本能へと訴えかけるような劣情があまりにも情熱的に語られる××の口付けは、何度味わっても決して慣れる事のない、非常に魅惑的かつ危険な愛撫であった。

「キスしてる時の〇〇ちゃんも、子猫によく似てる」

口付けの合間、××はどこかうっとりとした様子で吐息混じりに囁いてみせる。

「ほら、子猫ってミルクを飲む時、一生懸命にちろちろと小さい舌を動かすでしょ? ぎこちないけど、欲しくて堪らないって感じがして好きなんだ。満たしてあげたくなっちゃうっていうか……」
「ふ、ぁ……っ」
「ボクが何かをする度に、そうやって余裕失くして必死になる所も大好きだよ」

鼓膜に吹き込まれる蕩けるような甘い睦言に対し、今もなお〇〇の膣を穿ち続けている××自身はというと、際限のない熱と無駄のない的確な律動で快楽を撒き散らしていた。

「ああ、〇〇ちゃんってば……。また腰が降りてきちゃってるよ。もっと突き出して、もっとボクを受け入れてほしいなあ」
「あ、ああ……っ」

最早、言葉出なかった。今日はやけに言葉責めだとか、意地の悪い愛撫ばかりを施して恥辱を執拗に齎してくる様が憎らしくて仕方がなかったものの、口を開けば背後の男を悦ばせるようなだらしのない喘ぎばかりを零してしまいそうで罵倒すらままならない。

「……いま、一番奥まで届いたの分かる? ほら、ココだよ。気持ち良い? それとも、〇〇ちゃんは浅い方が好きなのかな」
「ッ、ん! あ、はぁ……っ」
「ねえ、教えて? もっともっと、〇〇ちゃんがダメになってるトコ、見せて欲しいから」

律動の深さを絶妙にコントロールしながら、追い打ちをかけるかの如く××が優しく問い質す。

「あは、〇〇ちゃんはゆっくりされた方が感じるみたいだね。焦らされるの、好き?」
「ちが……っ、やだ、ああッ」
「違わないでしょ? 一番奥を、こうやってゆっくり拓くと〇〇さんのナカ、嬉しそうにうねってボクに絡みついてくる」

緩慢な律動はもどかしさを生むと共に、奇妙な一体感を〇〇と××の間へと齎した。ゆっくりと、馴染ませるような動きを繰り返すことで互いの粘膜が蕩け、やがてどろりと合わさり綯交ぜになるような、背徳的かつ蠱惑的な――そう、これは恐らく融合だ。

「〇〇ちゃんが気持ち良いと、ボクも気持ちよくなれるんだよ。だからさ、もっと……」

――キミをだめにしてしまいたい、と。
蕩けるような声音と共に耳朶を甘く喰まれたその瞬間、〇〇は自らの爪先から甘く鋭い悦楽のパルスが駆け上がるのを感じていた。