社会人童貞×JK処女の甘々H

吹きすさぶ風の冷たさに肩を竦めつつ、ヒロは右手に握り締めたスマートフォンのディスプレイ上へと視線を落としながら急いた足取りで繁華街を歩いていた。

「はじめまして。優しい方と出会いたいです」

それは、男女の出会いを募る出会い系の掲示板に書き込まれた一文である。欲望渦巻く場所にあまり似つかわしくないそのシンプルな文面は、どうしてだかヒロの心を強く惹きつけたのだ。
来月、三十路を迎えるというのに未だ女性経験のなかったヒロは正直、焦っていた。しかし、普通の生活を今まで通り送っていたのでは異性と出会えるはずもなく、かといって大金と引き換えに風俗へ赴く気概も持ち合わせてはいなかった故、手を出したのがこの掲示板だったというわけだ。
すぐさまヒロは書き込み主とコンタクトを取り、勇気を振り絞ってどうにか対面の約束を取り付けることに成功した。
そして今日、件の彼女とこうして待ち合わせをしている。
約束の場所はもう目と鼻の先だ。恐らく今から店に出勤をするのであろう、水商売風の出で立ちをした男女の間を縫って進む。

「……あ」

人込みを抜けたその先に見つけたのは、欲望渦巻く摩天楼に似つかわしくない、ひとりの少女。
厚手のコートを羽織ってはいたものの、北風に凍えているのかその小さな鼻先はほんのり赤い。その健気な姿は実にいじらしく、荒野に咲く一輪の花のようだと思わずヒロは見惚れてしまった。
まさかと思い、手にしたスマートフォンで待ち合わせ相手宛にメッセージを送信する。
――もしかして今、僕の目の前にいますか?
すると案の定、少女がふと顔を上げた。
視線がかち合う。瞬間、まるで時が制止してしまったかのような錯覚を覚え、ヒロは思わず息を呑んだ。
もしかすると、これが「運命」というものなのかもしれないと、身勝手な甘い妄想に半ば身を沈めながら、ゆっくりと、彼女の元へと歩み寄る。

「は、はじめまして。掲示板で連絡させて頂いた……ヒロです」

情けなくも声が上擦る。だが、彼女は揶揄する事も嫌悪を示す事もなく、こちらの呼びかけに穏やかな微笑で応えてみせた。

「はじめまして、真里瑛です」

控えめな、優しい笑顔だった。
それにしても、意外である。未だあどけなさの残る顔にはほとんど化粧気もなく、服装もどちらかといえば地味なものだった。掲示板で性交渉相手を募るような人間には、とても見えない。

「……じゃあ、行こうか」

何か気の利いた世間話でもするべきだろうかとも思ったが、生憎と女性経験のない自分には上手い言葉が見つからなかった。
心臓が、早鐘のようにドクドクと脈打っているのが分かる。気持ちばかりが、先走ってしまう。
幻滅されただろうか、とヒロは彼女の表情を上目に盗み見た。

「えっと、宜しくお願いします……っ」

瞬間、ぱっと赤らんだ頬は薄闇の中でも鮮やかな薄紅色をしている。
こちらの呼びかけに対して頭を深々と下げるその様は、小動物のようで実に愛らしい。そんな彼女のいじらしさに惹かれて、ヒロは恐る恐る自らの手を差し出してみる。それは、無意識の行動だった。
異性と親密な関係を築いたことのない自身にエスコートなど出来るのだろうかという不安がなかったわけではない。ただ、そうするのが自然であると、何故かこのとき感じていたのだ。

「あ……」

かじかむ冷え切った掌に、柔らかな熱が宿る。
彼女もまた、おずおずと、自分に向けて差し出されたそれを握り返しながら、どこか困惑したように微笑んでいた。
この熱が冷めてしまわぬうちに、辿り着かなければ――と。
ヒロはようやく意を決すると、自らの手の中に納まった彼女の指先を柔らかく握り締め、一歩を踏み出したのであった。



ヒロが事前に選んでいたのは、なんのコンセプトも捻りもない、ごくごく普通の小奇麗なラブホテルである。内装も実にシンプルで、枕元に避妊具やマッサージ器具が鎮座していることを除けば一般的な宿泊ホテルとなんら変わりはなかった。
だが、こういった場所へ立ち入ることがそもそも初めてなのだろう彼女、真里瑛はというと、先ほどからそわそわとどこか落ち着きがない。

「あ、あの――すぐ、するんですか?」

部屋の片隅で身を縮めながら、上擦る声音で彼女が問う。

「いや、少し話をしようか」

だが、しかし。初めてなのは、なにも彼女だけではない。
ヒロ自身も女性経験がない故、異性とこういった場所に立ち入った事など一度もなかった。自身の気持ちを落ち着けるという意味でも、少し打ち解けておいた方が良いだろうと二人は革張りのソファへ腰を沈めると、互いの身の上話をぽつりぽつりと語り合った。
そんな会話の中で、ヒロは驚愕の事実を知る事となる。
彼女は自身と同じく、男性経験のない少女だったのだ。
年齢は十五歳、市内の高校に通うごくごく普通の女子高生だそうだ。恐らく十代であろうとは踏んでいたが、まさか一年前まで義務教育を受けていたとは――。
背中に冷や汗がじわりと滲む感触が分かる。自分よりも一回り以上も年下の少女を相手に、童貞を捧げようとしているのかと思うと背徳感が凄まじかった。それに、初体験の相手をネット上で探そうとする彼女に対し、美人局かなにかの類かもしれないという疑念も僅かにある。
だが、しかし。こちらの抱いた第一印象と違わず彼女は根が真面目な人間らしい。出会い系の掲示板を利用することすら初めてだったようで、少々面食らってしまった。
なにか後ろめたい、複雑な事情があるのだろうかと思わず勘ぐってしまったが、それを尋ねるのは野暮だろう。
その代わり、自身が未経験であることを正直に打ち明けてくれた彼女に対し、自らも誠意を見せるべきだろうと躊躇いながらもヒロは薄く唇を開いて同じく女性経験が皆無だとはっきり口にした。

「……優しくできるか分からないけど、君の初めて、大切にするから」

瞬間、彼女は瞠目した。こちらを見上げる丸い瞳には、戸惑いとも期待ともとれる不安定な光が揺らめている。
それは紛れもなく穢れを知らない、初心な少女の眼差しだった。

「……っ……」

そんな彼女の双眸が、長い睫毛と共にゆっくりと伏せられる。
上向く小さな顎と、薄紅に色づいた小ぶりの唇。
まさか、と今度はヒロの方が瞳を丸める事となってしまった。
――キスを、求められているのだろうか。

「あ……」

震える指先で、彼女の両肩に掌を置く。
目は閉じた方が良いだろうか。呼吸も止めるべきなのだろうか。
様々な葛藤を抱えたまま、ヒロは顔を傾け、目の前の唇にそっと触れる。
粘膜同士が触れあう感触が、こんなにも心地よいものだとは知らなかった。柔らかくて、熱くて、甘い。いつまでもこうしていたいと願ってしまう程、気持ちの良い行為だった。

「……ベッド、行こうか」

口付けの快楽に酔いしれる最中、腹の奥底から湧き出てきた新たなる欲求が無意識のうちに零れだす。
鼓動が早鐘のようだった。どうやらヒロはたった一つの口づけだけで自分が思うよりも随分と興奮してしまっていたらしい。
早く、この先を知りたい。キスだけでこれほど高揚出来るというならば、肌を重ね合わせる行為はどれほど甘美なのだろう、と。
思わず妄想が先走る。既に兆しを見せ始めている自身の浅ましさをどうしても隠しきることが出来ない。
だが、彼女は拒まなかった。彼女はこくりと小さく頷くと、ヒロの手をそっと取り、ゆっくりと立ち上がる。
そうして二人連れ立ち辿り着いたのは、皴一つなくピンと張られた真っ白なシーツの上。そこに並んで腰を下ろすと同時、ヒロたちはどちらからともなく再び唇を寄せ合い、互いの熱を、吐息を、求め合った。

「ん……っ」

更なる深い繋がりを求めて啄む仕草を繰り返しているうち、彼女の唇から微かに湿った嬌声が零れだす。
瞬間、全身がカッと熱くなる。この艶やかな溜息を誘ったのが自分の口付けかと思うと、堪らなく興奮してしまった。
初めて触れた異性の官能は、あまりにも熱っぽく、甘美である。
――自分は、三十年もの間こんな素晴らしい感覚を知らずにいたのか、と。
そんな自分の無知を今更ながら、恥ずかしく思う。
だが、しかし。今日、いまこの瞬間、ようやくヒロは「女性」というものに触れ、理解する機会を与えられたのだ。

「……真里瑛ちゃん」

口付けの合間、名前を呼ぶと潤んだ瞳と至近距離でかち合う。
「服、脱がせてもいい? 僕に、任せて欲しいんだ」
先走る気持ちをどうにか堪えつつ、それでも抗えない欲望に流されるがまま、ヒロは抱えた次なる欲求を素直に白状する。
彼女は、俯いていた。そしてしばし沈黙を醸し出した後、意を決したようにこくりと小さく頷いてみせる。
当然ながら、人の服を脱がせた経験がないどころか、女性が肌の上に纏う下着の事情に疎いヒロはブラジャーのホックに案の定、悪戦苦闘してしまったが、ようやく取り去ることの出来たレースの中から控えめながらも綺麗に整った乳房の膨らみを見つけた時、神聖な何かを見つけたような――ひどく感動的な想いを覚えた。
恐る恐る指先を伸ばし、掌でそれを包み込んでみる。

「あ……っ」

身を引くように、彼女はぴくりと身を竦めた。
行き場のない華奢な腕が、シーツを求めてベッドの上を彷徨っている。
そのいじらしい様も、非常に劣情をそそった。
試しに乳頭を指の先で軽く掠めてみせると、今度は投げ出した細い両脚がもじもじと落ち着きなく蠢き始める。
不躾かとも思ったが意を決して彼女の顔を覗き込んでみると、頬をピンク色に染めながら小さな唇をきゅっときつく結んでいた。
恐らく緊張しているのだろう。一応、事前に下調べをしておいたのだが、緊張などで身体が強張ってしまうと女性は挿入時に苦痛を感じる事が多いらしい。
なにせ彼女は今まで自らの膣内に男性器どころか指先さえ迎え入れたことのない正真正銘の処女である。多少の痛みは免れないだろうが、しかし――ヒロだけではなく、彼女にも交わり合うことの悦楽を感じて欲しかった。

「ベッドに寝ようか。力を抜いて、君の嫌がる事や苦しい事はなにもしないから」

言いながら華奢な肢体をシーツの上に寝かせ、残った衣類をゆっくりと、なるべく丁寧に時間を掛けて剥ぎ取っていく。
目前に現れた女性として未完成のあどけない裸体は、思わず目を細めてしまうほどに眩しく魅惑的だった。
再び伸ばした指先で、控えめな胸の膨らみやくびれた腰の稜線、臍の窪みなどをそっと辿ってみる。

「ン……っ」

くすぐったいのだろう。無駄な贅肉の一切ない薄い下腹が、こちらの指の動きに合わせてひくひくと痙攣を繰り返している。
時折、零れるくぐもった声音も非常に初々しくて愛らしかった。
もっともっと、甘い反応を引き出してみたい。
ふと思い立って控えめな胸の上にぷっくりと隆起した乳頭を唇で軽く食んでみる。歯を立てないよう、舌先で転がすようにゆっくりと。
瞬間、紺色のハイソックスを履いたままの細い脚がぴくりと跳ね上がった。

「ンン……っ」

何か粗相をしてしまったのだろうかと慌てて顔を上げたが、見下ろした先にあった表情はというと困惑したように眉尻を下げ、頬を赤らめている切なげなものであった。

「……痛くない? 気持ちいい?」

尋ねるのは野暮かとも思ったが、なにせ勝手が分からない。
恐る恐る、視線を合わせてみる。薄く涙の膜が張った濡れた瞳がこちらを向いた瞬間、どくりと鼓動が高鳴った。
自惚れでなければ、それは欲情の眼差しである。明確に自分へと向けられた、性的な欲求を孕んだ意思だった。

「ズルい、です」
「……え?」
「ヒロさんも、脱いでください。私だけ裸なんて、恥ずかしいです」

そういえば、彼女の衣服を寛げることばかりに意識を囚われていたせいで自分の格好を気にしていなかったと、ヒロは気まずげに肩を竦めた。

「ああ、ごめん……!」

慌てて脱衣を始めるも、指先が縺れてなかなかシャツのボタンが外せない。つくづく、手際の悪い自分が嫌になる。
しかし、彼女はそんなヒロを決して責めたりはしなかった。それどころか、組み敷いた身体の下から腕を伸ばし、ヒロに代わってゆっくりと衣服を寛げてくれていた。

「大丈夫ですよ。ヒロさんは優しいです」

ボタンをひとつひとつ外しながら、蕩けるような甘い微笑みと共に彼女は囁く。

「それに……。とても、気持ち良かったです。少し恥ずかしいけど、もっともっと、気持ち良くしてください」

そんな煽情的な誘い文句に理性を焼き切られ、服をすべて脱ぎ去る頃には煩悩が破裂寸前だった。

「ああっ、ヒロさん……ッ」

そこからはもう、本能のままに行動していた。
彼女が気持ち良いといった乳頭への愛撫を散々堪能した後、舌先を下腹へとスライドさせ、遂には両脚の狭間へと顔を潜り込ませる。
眼前に現れた薄桃色の陰茎は、しとどに濡れて蜜を既に零していた。
明確な悦楽の証を目の当たりにして、息を呑む。気持ち良いと囁いた彼女の言葉は真実であったのだと実感したその瞬間、どうしようもない高揚感がこみ上げてくる。気が付けば、ヒロはその淫らな蜜をその蜜壺ごと音を立ててはしたなく啜っていた。
時折、大きく膨らんだ陰核を舌先で突くと彼女の腰が大きく捩れる。

「あっ、は……ァ」

彼女はもはや、こみ上げる悦楽を隠し切れずにいた。
ヒロが与えた分だけ悦びに打ち震える肉体は、非常に淫らで愛おしい。
――この内側に潜り込むのか、自分は。
愛液を滴らせている眼前の蜜壺を眺めながら、思わず息を呑んだ。

「そろそろ……。慣らしてみるね」

頃合いだろうかと、舌先で愛撫していたそこに今度は自身の指先をゆっくりと埋めてみる。
少しずつ、慎重に。恐る恐る沈めていくと、ほどなくして生暖かい粘膜に包まれた。指先で鉤を作り、掻き回すような仕草をしてみると、滲む愛液がくちゅりと淫猥な音をたてながら手首の方まで滴ってくる。
そこからはもう、夢中だった。肥大した陰核を舌先で転がしながら、潜り込ませた指でひたすらに内壁を掻く。

「ああ……っ」

頭上から零れる嬌声は、これ以上ないほどに蕩けていた。それが余計にヒロの興奮を煽り立てる。
いつまでそうしていただろう。気が付けば一度も触れられていないというのに自身のペニスは大きく腫れあがっていた。
一旦、身体を起こし、頭の先から爪の先までじっくりと、淫らに火照った彼女の肢体を眺めてみる。
未発達な肉体が悦楽に溶ける様は絶景だ。
はやく、潜り込みたい。彼女の内側に、奥の奥まで。

「……挿れるよ、真里瑛ちゃん」

興奮を隠し切れぬ掠れた声音で尋ねてみると、彼女はしばし戸惑ったように視線を彷徨わせた後、意を決したようにこくりと小さく頷いた。

「じゃあ、いくよ」

ベッドへと仰向けに寝転んだ彼女の脚を割り開いて、腰を掴んだ。
そして痛いほどに勃ちあがったペニスの先をゆっくりと、濡れそぼる蜜壺目掛けて少しずつその内側へと潜り込んでいく。

「あっ、痛……っ、い……」
「……え?」

彼女の唇から初めて零れた苦痛の声に、思わず怯んで腰が止まる。

「ごめんなさい、ヒロさん……」

ゆっくりお願いします、と彼女はか細い声で訴えながら、その瞳にいじらしく涙を浮かべていた。

「わかった。苦しかったら教えてね」

一息に貫いてしまいたい衝動をどうにか堪えながら、ヒロはまずゆっくりと深呼吸をすることで己の熱を落ち着かせる。
そして、ほんの僅か腰を進めては彼女がその感覚に慣れるまでじっと制止するという動きをひたすら繰り返し、少しずつ、しかし確実に、粘膜の内側へと潜り込んでいく。

「あ、あ……っ」

どれだけ時間を掛けただろうか。
ふと視線を下ろしてみると、気が付けば自身のペニスはいつの間にか根元まで埋め込まれていた。
瞬間、爪先から凄まじい歓喜と悦楽が駆け上って来る。
遂に自分は、童貞を捨てたのだ。そして同時に、いま自身の下に組み敷いた少女の初めてを奪ったのだ――そう思うと、堪らなかった。すると、彼女の方も感極まっているのか儚い微笑と共に涙を浮かべて、小さく呟く。

「……嬉しい。すごく、嬉しいです」

そんな彼女の言葉に誘われるよう、ヒロはゆっくりと律動を開始した。腰を引く度に、咥え込んだペニスを離すまいと絡みついてくる襞の感触。そして押し入るたび、悦ぶように蠢く内壁の温かさ。
世の中にはこのような快感が存在していたのかと感心すると同時、今の今までそれを味わう事の出来なかった自身をつくづく不甲斐なく思う。

「あっ、ああ……ッ。ヒロ、さん……!」

揺さぶられながら、真里瑛は何度もこちらの名を呼んだ。
雄に媚びたような甘い声音は実に煽情的で、意図せず腰の動きがだんだんと配慮を失くして激しいものへと変わっていく。
肉襞を突き破るような感触が堪らなく気持ち良かった。彼女の肉体も挿入に慣れたのか、摩擦を繰り返すたびに蜜壺の中を更に湿らせて、潜り込んできた陰茎を悦ぶように何度も締め付ける。

「ンン、大きい……。中で、大きくなってる……!」

最奥に辿り着いてまだ間もないが、正直限界だった。
少しでも長く堪能していたいと思う気持ちとは裏腹に、絶頂を求める肉体はもう止まらない。愚直に頂を求めて、ただひたすらに腰を振り続けた。

「あ、は……ッ、ああ、ヒロさ……っ」
「……く、っ……。あ……!」

ほどなくして、時は訪れた。
亀頭の先を蜜壺の最奥へと潜り込ませたその瞬間、生温かな粘膜の感触に包まれながらヒロは絶頂を迎えていた。

「あ……」

そこで、初めて気づく。自身が、避妊具の装着を忘れていたことに。

「ご、ごめん……!」

とんでもない事をしてしまった、と。慌ててヒロは腰を引こうとしたのだが、その刹那、下から伸びてきた華奢な両腕に背中を柔く抱かれ、押し留められる。

「責任、取ってください」
「責任って、どうすれば……」
「もっと、気持ち良くして。ね……?」

微笑まれ、未だ彼女の中に残したままのペニスが再びどくりと力強く脈打つのを感じた。
腹の底から際限なく沸き起こってくる熱に翻弄されるがまま、ヒロは意を決し、再び悦楽へとまみれるべく律動を再開したのであった。