体位バックで意地悪セックス

こだわりコースより御依頼

頂いたご依頼内容
攻めの意地悪セックス(体位:バック)
最終的に甘くなればOK

「〇〇ちゃん、ほら……。もっと腰を高く上げてもらわないと……。ふふ、もしかしてこの後に及んで恥ずかしがってる? ボクとこういうコトするの、今日が初めてって訳でもないのにね」

汗ばんだ背中越しに、柔和ながらも小憎たらしさに満ち溢れた優しい声音が、不本意な悦楽によって力を失い、妖しく蠢く肢体へと向けて投げかけられる。
確かに彼の言う通り、肌を重ね合った回数は数知れず――が、しかし。同意の上で事に及んだ覚えは少なくとも〇〇が覚えている限りでは一度もない。
この男、××はいつだって脈絡なく〇〇の前に姿を現し、そして何だかんだと理由をつけてこちらの肉体を組み敷くのであった。

「……誰がっ……。恥ずかしがってるって……?」

後背位の状態で揺さぶられながら、〇〇は必死に嬌声を噛み殺しつつ精一杯の強がりを吐き捨て、キッと自らの背に伸し掛かる××の顔を睨みつける。

「相変わらず、照れ隠しが下手くそだねえ……。ま、そういう所が〇〇ちゃんの魅力なんだけど」

言いながら××は、腰に回した腕にぐっと力を込め、あろうことか快楽に砕けつつある〇〇の臀部を更に高く、突き出すように掲げて引き寄せた。
瞬間、××自身が更に自らの奥深くへと沈み、互いの距離が殊更に縮まる。彼は伸し掛かるようにしてこちらの背中にぴったりと覆い被さりながら、耳元でくすりと吐息のみで小さく笑った。

「今の〇〇ちゃん、子猫みたいで凄く可愛い」
「あ、ンン! う、この……っ」

強引に取らされた姿勢を愛玩動物のようだと揶揄され、脳味噌が沸騰しそうになる。否、湧き上がる熱は悦楽が齎したものなのだろうか。わからない。
兎にも角にも、乱れる姿を揶揄われているという事だけは察することが出来た故、〇〇は反射的に口を開き、再び憎まれ口を叩こうとしたが――それは叶わなかった。

「ッ、ふ……! んァ……」

背後から律動を刻みながら、××は伸ばした左手でこちらの下顎を捕え、深い口付けを繰り出してくる。
息苦しさに耐えかねて口腔を開けばすかさず舌先が潜り込み、粘膜という粘膜を蹂躙しようとそれは生き物の如く〇〇の中を這い回った。
決して煩悩に塗れた下品さはない、だが本能へと訴えかけるような劣情があまりにも情熱的に語られる××の口付けは、何度味わっても決して慣れる事のない、非常に魅惑的かつ危険な愛撫であった。

「キスしてる時の〇〇ちゃんも、子猫によく似てる」

口付けの合間、××はどこかうっとりとした様子で吐息混じりに囁いてみせる。

「ほら、子猫ってミルクを飲む時、一生懸命にちろちろと小さい舌を動かすでしょ? ぎこちないけど、欲しくて堪らないって感じがして好きなんだ。満たしてあげたくなっちゃうっていうか……」
「ふ、ぁ……っ」
「ボクが何かをする度に、そうやって余裕失くして必死になる所も大好きだよ」

鼓膜に吹き込まれる蕩けるような甘い睦言に対し、今もなお〇〇の膣を穿ち続けている××自身はというと、際限のない熱と無駄のない的確な律動で快楽を撒き散らしていた。

「ああ、〇〇ちゃんってば……。また腰が降りてきちゃってるよ。もっと突き出して、もっとボクを受け入れてほしいなあ」
「あ、ああ……っ」

最早、言葉出なかった。今日はやけに言葉責めだとか、意地の悪い愛撫ばかりを施して恥辱を執拗に齎してくる様が憎らしくて仕方がなかったものの、口を開けば背後の男を悦ばせるようなだらしのない喘ぎばかりを零してしまいそうで罵倒すらままならない。

「……いま、一番奥まで届いたの分かる? ほら、ココだよ。気持ち良い? それとも、〇〇ちゃんは浅い方が好きなのかな」
「ッ、ん! あ、はぁ……っ」
「ねえ、教えて? もっともっと、〇〇ちゃんがダメになってるトコ、見せて欲しいから」

律動の深さを絶妙にコントロールしながら、追い打ちをかけるかの如く××が優しく問い質す。

「あは、〇〇ちゃんはゆっくりされた方が感じるみたいだね。焦らされるの、好き?」
「ちが……っ、やだ、ああッ」
「違わないでしょ? 一番奥を、こうやってゆっくり拓くと〇〇さんのナカ、嬉しそうにうねってボクに絡みついてくる」

緩慢な律動はもどかしさを生むと共に、奇妙な一体感を〇〇と××の間へと齎した。ゆっくりと、馴染ませるような動きを繰り返すことで互いの粘膜が蕩け、やがてどろりと合わさり綯交ぜになるような、背徳的かつ蠱惑的な――そう、これは恐らく融合だ。

「〇〇ちゃんが気持ち良いと、ボクも気持ちよくなれるんだよ。だからさ、もっと……」

――キミをだめにしてしまいたい、と。
蕩けるような声音と共に耳朶を甘く喰まれたその瞬間、〇〇は自らの爪先から甘く鋭い悦楽のパルスが駆け上がるのを感じていた。

傲慢な神様×強気な巫女

こだわりコースより御依頼

頂いたご依頼内容
呼び出された巫女が嫌々ながらも流されSEX

「おお、出雲。遅かったな」

ほとんど朽ちかけた社の木扉を開いたその瞬間、出雲の視界に飛び込んできたのは常ならば身に着けているはずの煌びやかな衣装を脱ぎ捨て、裸同然の姿で床板に横たわっている大神の姿であった。
その姿勢は実に横柄で、図々しい事この上ない。しかし――その尊大な態度は決して虚勢などではなく、彼自身が持つ力の大きさを強烈に示しており、この男は腐っても世を統べる神なのだと嫌でも思い知らされた。

「……帰らせて頂くわ」

が、しかし。神に師事する巫女という身の上を加味しても、この男と関り合いになるのは得策ではない。ましてや、全知全能の神でありながら深夜に突然こちらを呼びつけ、その煩悩と下心を隠そうともしない生臭者だ。いちいち相手にしていたら、こちらの身が持たないと出雲は踵を返したのだが――。

「まあ、折角ここまで来たんだ。ゆっくりしていけよ」

瞬間、彼の掌から放たれた光の帯に全身を絡めとられ、出雲は肉体の自由を失った。抵抗する間もなく、否――自身に何が起こったのかを把握する隙すら与えられぬまま、気が付けば出雲の身体は古い床板の上へと組み敷かれてしまっていた。
その逞しい両腕の檻の中、こちらを閉じ込めたことに満足しているらしい大神はにやりとその形良い口端を歪めると、出雲の同意を得る事もないまま、何の前触れも予感もない唐突な口付けの雨を鬱陶しく降らせ始める。

「ちょっと、やめて……! 私は、貴方とこのような事をする為に此処へ来たわけじゃないのよ……っ」

無駄だとは自覚しつつも出雲は小さく身を捩りながら、大神の身勝手な要求に同意した覚えはないと言葉で突き放した。が、それを素直に聞き入れる男ではないという事も、承知の上である。
しかし、抗わずにはいられなかったのだ。自らが望んだものをすべて手に入れられると信じて疑わないこの横柄な神に対して、思い通りにならない事もあるのだと示してやりたかった。

「悪いけど、貴方の夜伽をするつもりはないの。誰か他をあたって頂戴。その気になれば、幾らでも見繕えるでしょう?」

きっぱりと言い放ったものの、相変わらず男の表情にはいけ好かない微笑が浮かべられたままで、堪えている様子など全くない。
それどころか大神は、濡れた唇を出雲の耳元に寄せ、殊更に甘い声音で反吐が出るような生温い愛を囁いてみせたのである。

「他の誰かをあたれ、だと? そんな事、誰がするものか。俺は、お前だけを求めているのに。お前でなければ俺を満たせやしない。今までにも散々、それをこの身体に教え込んだだろう? なあ、出雲――」
言いながら、大神の熱っぽい指先が袴の裾から潜り込み、出雲の太腿をつうっとなぞる。
人間ならざる神にしてはやけに生々しく、そして官能的なその仕草は不本意ながら出雲の下腹、認めたくはなかったが子宮の辺りをずくりと疼かせ、女の本能を半ば強引に目覚めさせていくのだ。

「お前の肌は、相変わらず冷たいな。身体を冷やすのは良くないぞ? 腹の子に障るだろう」
「ッ、私のお腹には誰もいないわよ!」
「今は、な。そのうちに、俺の子を宿す予定の腹だ。ほら、俺が温めてやろう」

太腿を辿っていたその指先はやがて小袖の合わせ目を無遠慮に緩め、細く白い出雲の腹部、臍の辺りを象るように撫でまわした。

「……っ、だから! やめて、って……。言ってるのにっ」
「それは、無理な相談だ。俺はお前を前にして、平静を保てるほど出来た男じゃない。いや、俺の我慢が利かないというよりも、お前が魔性の女だから――と言った方が適当だろうな」

自身の性欲の強さを他人の責任へ転換するとは、あまりにも傍若無人が過ぎるだろうと呆れずにはいられなかった。
だが、しかし。こうなってしまっては、もう遅い。今度こそ真っ当な用事で呼びつけられたのだと、このような深夜に呼び出されるがまま彼の領域に足を踏み入れた自分の甘さが招いた失態だ。
それならば、早く済ませてしまおうと半ば投げやりのような思いで出雲は眉間に深く皴を寄せながらその瞳を伏せたのだが、却って視界を閉ざす事により与えられる愛撫の鋭さと快楽の強さをより一層、刺激的に感じてしまう事実に気が付いたのは、数拍後の事であった。

「っ、あ……! ふ……ッ、ンン」

寛げられた小袖の奥から現れた二つの膨らみの突端、乳頭を舌先で転がしながら大神は袴の奥に潜り込ませたその熱っぽい指先で、早々に性器を探り当ててみせる。
陰核に指の腹を押し付けられたその途端、躍るようにして腰が跳ね上がる。実にみっともなく情けのない痴態だった。が、出雲が見せるその憐れな姿を大神は酷く気に入っている様子で、出雲が望まぬ快楽に身悶えるたび、その双眸を細めて満足げな表情を浮かべて楽し気に笑うのだ。

「お前の身体は、本当に敏感だな。清廉な巫女らしい、愛いで淫らな理想の肉体だ。実に啼かせがいがある……」

陰核を柔く擦られるたび、まるで子宮を直に掌握されているような疼きが生じ、いよいよ気が遠くなった。
性器の奥からどろりと愛液が溢れてくるのが分かる。同意を得ていようがいまいが、繰り広げられているこの情事に出雲が感じてしまっているというなによりの証拠が恨めしく居た堪れない。

「いつにも増して、濡れやすいな。本当はお前も、俺とこうなる事を期待しながら此処まで来たのではないか?」
「や、ァ……! ちが、違う……っ」
「いいや、何も違わない。お前の肉体は、俺に愛されることを悦んでいるんだ。そして、俺という存在を心底欲している」

あっという間に湿り気を帯びた膣の中へ、一本、二本と指先が無遠慮に、だがあくまで触れた粘膜の感触をそっと確かめるような慎重さで潜り込み、はしたない水音をたてながらそこを掻き回し始めた。

「相変わらず、締め付けの良い肉壺だ。ここに俺の魔羅を埋め込むと、より一層きつく締まるのも良い」
「あ、あァ……っ」
「ほら、脚が開き始めてるぞ。お前は、俺を受け入れたがっているんだ。そしていつかこの腹に命を宿し、俺たちは真の番となる」

その先に待つのは「永遠不滅の愛」であると甘く囁きながら、大神は怒張した陰茎にて出雲の濡れそぼった膣を貫き、絶妙な力加減を以て律動を開始した。

「だめ、あああっ」
「往生際の悪い女だ。俺を受け入れる身体はこんなにも悦んでいるのに、どうしてその唇は天邪鬼な事ばかりを言う?」

言いながら大神は身を屈め、快楽に喘ぐ出雲の唇へと深い口付けを再度贈る。呼吸さえ奪うような激しさを伴いつつも、相手の敏感な部分を的確に突くような技巧的なその口付けは、何度味わっても決して慣れることがなかった。不本意ながら唇を重ね合わせるたび、出雲は理性をいともたやすく焼き切られてしまう。
ある意味、挿入よりも苦手とする愛撫なのかもしれない。言葉を塞がれ、有無を言わせず口腔内を掻き回されるその感覚は、実に背徳めいていて理不尽にも興奮を煽るのだ。

「ん、ああ……っ! ふァ、ぅ……っ、ンン」
「善いだろう? そうやって素直に俺を受け入れ続けろ。そうすれば、お前はもっと美しく強い女になる」

耳朶に舌を絡めながら、大神は笑い、そして囁いた。

「ほら、此処が熱くなってきた。俺の子種を早く流し込んでくれと叫んでいるのが分かるだろう? いいぞ、今日こそお前が俺の子を孕むまで、たっぷりと注ぎ込んでやるとしよう」

瞬間、膣の一番深いところで熱が弾け、凄まじい悦楽と衝動が血流と共に全身の隅々まで行き渡るような強烈な感覚に苛まれる。
まるで不可思議な術でも掛けられてしまったかのような、奇妙な体感であった。
ああ、このままでは本当にこのろくでもない神の子を産み落とす羽目になってしまうのかもしれないと頭の片隅で嘆息しながら、出雲は薄目をそっと開き、憎き男の微笑を精一杯の虚勢を込めて睨み上げたのであった。

大正時代の若御曹司×二流小説家

おまかせコースより御依頼

頂いたご依頼内容
主人公が10代後半〜20代前半であること
耽美を意識すること

彼、佐伯宗一郎と初めて出逢ったのはいつだったか。少なくとも一、二年は経過していたとは思うが、年月を微塵も感じさせぬほど、眼前の男は何も変わらなかった。

「……さあ、宗一郎」

短く促せば、金縛りからたったいま解けたばかりかのように彼はぎこちなく歩を進め、躊躇いがちに波斯絨毯の上――即ち、花菱千景の足元へと跪いてみせる。
不安げな面持ちでこちらを見上げる男の表情は、相変わらず意気地のないものであったが――その双眸に滲む興奮と劣情は、いつだって千景の支配欲と自尊心を大いに満足させてくれた。
高く筋の通った鼻と、妙に艶かしく色付いた形良い唇。そして、控えめな二重瞼それぞれが黄金比にぴたりと当て嵌められた男らしくも繊細な趣を持つ彼の顔立ちは、恐らく心惹かれぬ女など存在し得ないだろう事が容易に窺える美丈夫である。
――にも関わらず、常に浮かべられている自信のなさそうな表情、そして挙動が形容し難い危険な色香を醸し出し、千景のような加虐心を持ったサディストの欲望を強烈に煽って惹きつけるのだ。
宗一郎との対面を初めて果たしたのは、とある出版社の一角だった。当時、彼は俗に大衆文学と呼ばれる小説の類を執筆する一端の作家であったのだが、近頃は優れた文豪が次々とその頭角を表している大正の世では読者たちの目も肥え始めた故、余程の傑作か怪作でも生み出さなければ箸にも棒にも掛からないのが現状である。
千景が宗一郎を目撃したその時、確か彼は自身の書き上げた原稿について編集者からこっ酷く駄目出しを受けている最中だった。
ちなみに千景はというと、成人を迎えて間も無いというのに経済から政界に至るまでその名を轟かせている花菱財閥の若社長に是非取材を申し込みたいという出版社側からの申し入れを渋々承諾し、打ち合わせの為に仕事の合間を縫って先方の社屋を訪れていたわけだが、精悍な顔立ちを持つ彼が例の薄幸そうな暗い表情を浮かべて項垂れている様を見かけたその瞬間、誇張でもなんでもなく、心が激しく揺さぶられ、一目惚れ同然に堕ちてしまったのだ。
故に、千景はこのうだつの上がらない二流作家に申し出た。

「君の衣食住の一切は花菱家で面倒を見よう。望むのであれば、小遣いだって幾らでもくれてやる。その代わり――僕の為だけに、物語を紡いではくれないか。本能が疼くような、とっておきの官能を君に描いて欲しい」

瞬間、彼の表情に浮かべられたのは大いなる戸惑いと、仄かな熱である。
やはり、千景の見立ては間違っていなかった。この男は、自身の内側に荒れ狂う波のような狂おしい劣情を抱きながらも、そこから目を逸らし続け、己の中に潜む淫靡な焔を霧散させる事さえ出来ずに悶々とした日々を送り続けていたのだろう。
彼が書き上げるべきは、奇想天外な仕掛けを用いた事件を扱う推理物でもなければ、子供達の夢想を膨らませるようなお伽噺でもない。
読者の五感を刺激してやまない、官能の世界を綴るべきなのだ、と。
故に千景は、蕩けるような情事とは何たるかを実地でこの男に教え込みながら原稿を書かせ、それを花菱の力を以って出版するよう編集者たちに行使した結果――佐伯宗一郎という作家の名は一躍界隈に知れ渡る事となった。今では花菱の力添えなどする必要もない程に、各出版社は彼の原稿を手に入れようと競い合い、例の厳しい駄目出しを繰り返していた編集者までもがその掌をくるりと回転させ、次回作を早く早くと宗一郎を急かすのだ。
それほどまでに彼の作品が大衆の官能を煽って止まない理由、それは描写の生々しさと臨場感にある。
当たり障りのない推理物などを執筆している際には窺えなかった表現力の高さが突如として身についた理由――それは、宗一郎自身の体験がほとんどそのまま描かれている故なのだ。
彼は感受性の高さを存分に活かし、千景との交わりを五感すべてで鋭く享受した後にそれを物語として原稿用紙へと書き連ねていく。
勿論、小説として発表するに際して性別の変更や仮名の使用、多少の脚色などが施されていたものの、紙面で交わる男女の描写は決して虚構などではなく、実体験を赤裸々に綴った云わば佐伯宗一郎という男の独白であった。

「……今作も、良く書けているね。私の施した愛撫を君がこんな風に感じていたとは、少々気恥ずかしくもあるが」

玉座の如く、立派な設えの椅子に腰を掛けたまま、千景は手を伸ばし、傍らの原稿用紙を手に取りつつ心にもない羞恥を取り繕う。

「特に此処、主人公が口淫を享受する場面の描写は格別だ。これは小説というよりも、フィルムに焼き付けた映画でも再生して実際にその情事を目の当たりにしているかのような生々しさがある。やはり、君には類い稀なる才能を感じるよ。私の見る目に狂いはなかった」

つい先日、書き上げられたばかりである彼の新作は、二人の男が織りなす不毛な同性愛を描いた作品だった。
今までは男女の官能小説ばかりを世に送り出していたのだが、この度、出版社からの熱烈な要望によりホモ・セクシュアルを題材とした内容に手を出す運びとなったわけである。
同性愛、それも男同士の濡れ場となれば原稿用紙を走るその描写はより鮮烈に、より具体的なものとなる故、いつにも増してその臨場感は写実的で読み手すべてにその光景をありありと想起させた。
原稿へと描かれた愛撫を彼に施した張本人である千景ならば尚のこと、日毎に薄れゆく感覚が強烈なまでにぶり返してしまうほどに正確で情熱的な文章であった。

「さて、今夜はどうされたい?」
「あ……っ」

千景の足元へと頽れたまま惚けた表情を浮かべている宗一郎の下顎を指先で擽れば、悦楽の予感に潤んだ双眸が上向き、どろりとした甘い視線をこちらへと向ける。

「今日は、僕が……。貴方を、その……」

言いながら、男は無意識に自身の下唇を湿らせる。

「なるほど、今度は君が私に奉仕をしてくれるというわけか」

悪くない、と薄く微笑みそのまま彼の後頭部へ掌を回して促せば、幾分かの躊躇いの後、彼は手こずりながらも千景の下肢を寛げ、下履きの中から引き摺り出した熱の先端に吸い付いた。
柔い唇に亀頭全体を包み込まれたその瞬間、ぞくりと疼くような悦楽が背筋を駆け上がる。
生まれながらの凄まじい色香を手にしていながら男色の嗜みがなかったという彼には当然のこと、同じ男に口淫を施した経験は皆無であった故、その愛撫は非常に稚拙でもどかしい。が、しかし――稚拙でありながらも咥え込んだ陰茎を嫌がる素振りや躊躇さえなく、母乳を求めて必死に乳房へと吸い付く赤子の如く彼は熱心に千景のそれを育て、一滴でも多くの精液を腹に収めようと慣れないながらも舌を蠢かせるのであった。

「ん、は……っ」

先端がしとどに濡れた頃、千景の先走りか、それとも彼の口腔から溢れ出した唾液なのか判別の付かぬ体液が、硬度を増して膨らみつつある陰茎の幹をつうっと伝い落ちる。
すると宗一郎はそれを追いかけるように、舌先を今度は亀頭から根元へと向かって這い下ろし、下生えに顔を埋め込むような姿勢でそのまま今度は茎を丹念に育てるかの如く熱心な口淫を続けていた。

「お願いです、千景さん……」

その口端からも淫猥な雫を滴らせながら、劣情に蕩けた表情で彼はこちらを見上げ、震える声音で懇願する。

「飲ませて、下さい」

切なげに細めた双眸へと、今にも溢れんばかりの涙を溜めながら告げられたはしたない願望は、これ以上なく千景の背徳を煽り、嗜虐心を駆り立てた。

「……君の好きなようにするといい。すべては君の、思うがままだ」

赤褐色の長い髪を掻き上げながら千景が不敵に笑うと、潤んだ双眸は更にうっとりと蕩け、程なくして口腔での愛撫が再開される。
今度は硬く勃ち上がった千景自身の全体を深く咥え込むと、一心不乱に粘膜の中で熱を丹念に、より激しく育て上げ、程なくして爪先から激流のような悦楽が睾丸めがけて押し寄せてくる感覚に囚われる。
このまま押し流された末、肉体ごと目の前の男と溶けてしまえたら良いのにと頭の片隅で夢想しつつ、千景はふと口端を歪め、絶頂を促すように足元にて疼くまる宗一郎の後頭部、黒髪へと掌を回した。

「さあ、受け止めてくれ。君のその唇で、私を――」
「ん……っ」

瞬間、怒涛の奔流が押し寄せ、千景の下肢に顔を埋めている男の口腔でそれは弾けた。
急激に血流が全身へと巡り、吐き出されていくような排泄感と放心。曰く、女が味わう快楽というものは余韻が非常に長く尾を引くらしいが、比べて男の絶頂は到達したその直後にはもう冷めてしまう程に刹那的で儚いものである。が、しかし――活き活きと疼く子種を多量に吐き出しても尚、千景の熱から決して唇を離そうとせず、深く咥え込んだまま喉を鳴らして奔流をごくりと飲み込み続ける彼の表情を見下ろすうち、熱を失ったはずの下心がまたむくりと懲りず頭を擡げる不埒な感覚をおぼえ、思わず微苦笑を浮かべた。
しばし後、殊更に大きく喉を鳴らして千景の残滓を飲み込んだ彼はようやくその唇から熱を手放すと、ともすれば泣き出してしまいそうな程に切なく歪んだ表情でこちらを見上げ、弱々しくもはしたなく、こう強請ってみせたのだ。

「今度は僕の中に――貴方を、千景さんを吐き出して欲しい、です」

欲情に掠れたその声音から、痛いほどの切実さ、そして灼けるような劣情が滲み出す。
達したばかりだというのに、腹の奥底から再びずくりと鼓動のように加虐心が脈打つのが分かった。

「いいよ、おいで」

促し、千景は椅子に腰掛けた自らの上に男を跨らせ、灼熱を求めてひくひくと物欲しげに収縮を繰り返す窄みへと自身をあてがった。

「ァ、あ……!」

千景が突き上げたのか、それとも彼が自ら沈んで受け入れたのか。
その判別もつかぬほどごく自然に、どちらからともなく互いの肉体がぬるりと奇妙な蠕動を伴いながらひとつに合わさる。
事前に慣らしておいたのか、潜り込んだ粘膜の中は、不埒な湿り気と悦びに満ち溢れていた。
穿たれたそれを長く待ち望んでいたかのように、千景の幹に激しく絡みつき、決して離すまいと強く締めつけながら受け入れた熱を更に奥へと誘う。

「――相変わらず、君は貪欲だな」

緩い律動を刻みながら揶揄するように千景が漏らせば、彼はその頬を薄く染め、自らのはしたなさを恥じている様子を見せてはいたものの落とした腰は積極的にくねらせたまま、どこまでも快楽を素直に――否、愚直に追い求めている様子である。

「千景さん……っ、千景さ……!」

与えられる律動だけでは飽き足らず、更なる刺激を求めて乱れ狂いながら男は千景の名を嬌声混じりに何度も囀った。

「足りないんです、もっと……。もっと、貴方を教えて下さい」

貴方のことをより明確に、より生々しく作品として描写してみたいのだと縋りながら、宗一郎はその本来であれば精悍で美しい貌をはらはらと流した涙で濡らし続けている。

「私のことをもっと知りたい、か」

込み上げる愉悦は意図せず千景の口端を吊り上げ、淫らに我を失いつつある眼前の男と同様、理性ごと化けの皮を一枚ずつ剥がれていくような奇妙な背徳を植えつけた。

「現時点で君が感じている花菱千景は、一体どういう男だろう」

尋ねると、こちらの背に縋りつき腰を激しく揺らしたまま、苦しげながらもだらしなく蕩けた表情を浮かべて宗一郎は語った。

「とても、美しい人だと――。ンっ、初めてお会いした時に思いました」

瞬間、どろりとした喜悦の渦巻く双眸に意識ごと縫い留められ、思わず千景は息を呑む。

「けど、それだけじゃない……。貴方の美しさは麻薬に等しい。阿片のように禁断の快楽を齎すことで僕を、どうしようもない劣情の中毒にしてしまった――僕はもう、貴方に抱かれなければ執筆をする事も、それどころか日常生活すらままならない身体になってしまったのです」

彼が強烈に実感し、そして千景自身も身に染みているそれは、紛れもない「支配」と「依存」であった。
嗜虐の欲望に従うまま、千景はこの二流小説家を無遠慮に弄んでいたのだが、結局のところ気付けば千景自身もまた、彼が悦楽から逃れられなくなってしまったように、眼前の男を抱き、それを文学という形に昇華させる悦びにすっかりと取り憑かれていたのだろう。
果たして本当に囚われてしまったのは、彼か、それとも自分自身か。

「……その貌も、決して見飽きる事がありません。まるで西洋にて創られた彫刻のように端正な貴方の表情から、少しずつ獰猛さが滲み出していく様が、僕をどうしようもなく惹きつけるのです」

続け様、宗一郎から繰り出された口付けは、徐々に過激さを増していく律動に反して酷く稚拙で初心だった。
それが倒錯した愛情だと薄っすら悟ったその瞬間、限りなく愛しさに近い、快いとも不快とも判別のつかない歪んだ衝動が込み上げてくる様を、千景はどこか他人事のように実感していた。

ドライオーガズムを教え込まれて翌朝勝手に身体が反応する受

こだわりコースより御依頼

頂いたご依頼内容
オリジナルキャラクターのメスイキ物

カーテンから細く差し込んできた眩しい陽光が、ヘンリー の意識を泥のような眠りから覚醒へと引き上げる。実に爽やかな目覚めであった。

「――アレン」

ゆっくりと身を起こしながらすぐ隣でその身を共に横たえていたであろう、恋仲の男に呼びかけてはみたが、返事はない。
見下ろせば、彼はヘンリー と同じく一糸纏わぬ姿のまま、未だ微睡の中で心身を休ませている様子であった。
なんて事のない、常と変わらぬ朝の光景。昨晩、このベッド上で繰り広げられたあまりにも情熱的で淫靡な情交の名残などすっかり消え失せてしまった明るい部屋の中、ヘンリー は半身を起こしたまま、しばしぼんやりと愛しい男の寝顔を見下ろしていた。
日中は一つに纏められているブロンドの長髪は多少寝乱れてはいたものの、朝の陽光を受け、まるで上質なシルクの如く滑らかな光を仄かに放ち、ヘンリー の視線、そして心を瞬時に惹きつけて離さない。
勿論、彼の見目だけを気に入って関係を持った訳ではなかったが、美しい造形に関心を奪われる様は世の摂理と言っても過言ではない。
寝覚めた直後、まず視界にそんな美しい男の姿を毎日取り入れることが出来る日常は、ヘンリー にとって実に幸福なことであり、その反面、いつ訪れるとも分からない終焉と破綻に不安を覚えて僅かばかり切なくもなるのであった。
が、しかし。他人の心身を惹きつけ視線を奪うほどの美しさに満たされた彼、アレンはひとたび夜の帷を纏えば、その様相を一変させる。
特にベッドの上、煩悩も劣情も剥き出しにしながらこちらを組み敷く彼の姿は、ほとんど獣に近い。その全身から滲み出るのは、相手を支配してしまいたいというサディスティックな欲望と、どろりとした粘度の強い胸焼けを覚える程の強烈な愛情だ。
勿論、それなりの加減や気遣いはある。だが、太陽の元では決して拝むことが出来ないであろう、硬い殻――否、化けの皮と称するに相応しい仮面をひとたび外すと、彼はその内側に秘めた狂気に近い「なにか」をちらりと覗かせ、あっという間にヘンリー の心身をその理性ごと、いとも簡単に篭絡してしまうのだ。
昨夜など、ドライオーガズムなるものをヘンリー に仕込みたいと言って、射精を伴わぬ絶頂を迎えるまで幾度となく最奥を貫かれ、もう止めてくれと泣き縋っても彼は柔い言葉でこちらを宥めながら、しかし施す愛撫は残酷なまでに鋭く尖らせ、悦楽を半ば永続的に与え続けたのである。
射精を伴わぬ絶頂は、女性の特権だ――と。アレンは語り、同様にヘンリー もまたその意見には同意していた。
白濁を吐き出すという悦楽の証を実に分かりやすく正直に示してしまう男に対して女はというと、その体内にて渦巻く快感の強烈さは本人のみぞ知る形無き絶頂故、実に神秘的な現象なのだとアレンは情事の最中、詩人のような口調で詠い、そして誘ったのだ。
そんな神秘を君にも与えてみたいのだ、と言って。

「……っ、ん」

そんな激しい情事の様子をぼんやりと思い出していたその瞬間、ずくりと下腹が疼くような不埒な感触がなんの前触れもなくヘンリー の体内へと発現した。
まるでそれは、男の自分にはあるはずのない、女性特有の生殖器官が子種を求めて物欲しげに収縮しているような、実に淫らな感覚だった。
男に生まれたならば誰しもが毎日のように経験するであろう、夜間勃起現象――所謂「朝勃ち」とはまた別種の未知なる性的興奮が渦巻き湧き起こるその様は、爽やかな朝には不釣り合いな、浅ましい欲求をヘンリー の全身へと齎したと共に、戸惑い、そして僅かな恐怖も同時に呼び起こしていた。

「……ッ、は……!」

反射的に爪先へと力を込め、視界を閉ざすことで不本意な劣情をやり過ごそうと試みるが――止まらなかった。
あれから一晩が経ったというのに、今は誰もこの身に触れてはいないのに、ヘンリー の肌や神経、臓器や細胞に至るすべてが昨夜の絶頂がぶり返したかの如く震え、しとどに濡れていた。
このままでは、いけない。このような浅ましくだらしのない姿を彼に晒すわけにはいかないとヘンリー はとりあえずベッドを抜け出すべく身を捩ったのだが、不意に伸びてきた長くしなやかな五指に手首を引かれて瞠目する。

「アレン……!」
「つれないな、ヘンリー 。そんな熱を持て余した身体を引きずって、一体どこへ行くつもりだい?」

いつから目を覚ましていたのだろう、未だシーツの波にその身を横たえつつも伸ばした腕でヘンリー を引き留めるアレンの姿がそこにはあった。

「っ、離してくれ……。アレン、君にこんな姿を見せたくないんだ」

誰の介入も気にする事のない、宵闇の中でならば淫らに蕩けた肉体を曝すことに後ろめたさや躊躇はなかったが、カーテンで多少は遮られているとはいえ街を完全に覚醒させる力強い朝陽の元、苦悶する己の身体を検められるのはあまりにも気恥ずかしく、屈辱的でもある。

「……しばらく、そっとしておいて欲しい」

震えの止まらない自身を両腕で庇うように抱きながら、ヘンリー は呟き、尚もベッドから抜け出そうと身を捩る。
が、しかし。意に反して世界はぐるりと反転を始め、気がつけば寝乱れた髪のまま、妖しく微笑むアレンの視線にヘンリー は見下ろされていた。どうやら彼によってシーツの海へと沈められてしまったらしい。

「そっとしておける訳がないだろう。私は君がそうやって快楽の余韻に震える様を見たかった。尾を引く余韻の中で溺れる君をね」

瞬間、頬が熱を持つ。まさか、彼がこの身体に極めて女性的な絶頂を教え込んだのは、夜が明けても尚、悦楽の名残に震える浅ましい自分を楽しむためだったとは。

「……あまり良い趣味ではないと思うよ、アレン」

半ば呆れたような思いで嘆息したヘンリー であったが――しかし、今はなによりも、身体が熱くて仕方がなかった。
気を抜けば、性的欲求にたちまち思考を支配され、今すぐにでもアレンの熱をはしたなく求めてしまいそうで、忍びない。
肉体のみならず、心まで女々しく作り替えられてしまったのかとヘンリー は密かに歯噛みしたが、どうしてだか、口惜しさこそ多少はあれど、嫌悪だとか後悔といった不快感は不思議となかった。

「趣味が良いとか悪いとか、そんな事はどうでもいいんだ。傲慢な言い方になってしまうけど、私が求めているか否か――たったそれだけの、単純な話さ。一方的に君をこうして巻き込んでしまった事に関しては、少しだけ悪いと思っているけどね」

言いながら軽く肩を竦めてみせたアレンの姿を目の当たりにして、今にも沸騰しそうなほどに煮えたぎる思考の中、ヘンリー は「ああ、これが惚れた弱みというやつなのか」とぼんやり実感し、納得する。
そして、こうも考えてしまうのだ。彼に微かな後ろめたさを抱かせるような劣情を植え付け、半ばその理性を支配しつつあるのではないかとも。
ヘンリー の痴態を求め、薄皮を剥くように常識や道徳といった、人として生きるにあたって備えていなければならないものを一枚ずつ削り取っていくような、奇妙な背徳感がいま、煩悩を満たしていた。
先ほどはアレンをサディスティックであると形容したが、ヘンリー 自身もまた、抱かれる身でありながら嗜虐性を持っているのかもしれない。
自分が目の前の男に非常識な行動を取らせてしまっているという背徳の裏に潜んだ悦びと奇妙な達成感は、まさにエゴイズムだ。
果たして、彼はそれに気が付いているのだろうか。否、気付かぬはずもない。故にアレンは性交の最中、取り繕うこともなく興奮を露わにするのだろう。自身の望みと、相手の要求が同じであるという確信があるからこそ、夜毎に二人の関係は深まるのだ。

「さて、ヘンリー 。そのままだと、デスクへ向かうどころか朝食を摂ることさえ難しいと思うけど?」

ふいに降りてきた唇が耳朶を掠め、熱を孕んだ蕩けた声音が濡れた吐息と共に鼓膜へと吹き込まれる。

「せめて、その余韻を取り除く事くらいはさせて欲しいな。そんな貌をした君を、外へ出すわけにはいかないからね」

その言葉の裏側に滲む劣情が象る欲求は、恐らくこうだ。
願わくば、もう二度とこの部屋の中――否、ベッドの上から逃がしたくはない。自惚れでもなんでもなく、彼がそんな願望を密やかに夢想している事を、ヘンリー は何となく察してしまった。
そして再び湧き起こる、嗜虐心。彼の執着は、自身の欲望だ。アレンが薄絹のヴェールで覆い隠そうとする剥き出しの本心こそ、ヘンリー の望んだものと限りなく等しい愛情である、と。
つまりは自身も、こうなることを求めていたのだ。こびりついてなかなか離れない強烈な余韻によって昼夜の区別なく欲情を覚えるような肉体を手に入れて、物理的には届かない更なる奥の奥まで支配される為に。そして、支配する為に。

「……僕も、君には責任を取ってもらわなくちゃね」

悦楽によって掠れた声音でヘンリー が囁くと同時、美しい弧を描いていた形良い彼の唇がゆっくりと近づき、そして触れた。
粘膜同士を擦り合わせ、軽く食み、更なる深い繋がりを求めて角度を徐々に変えていくその口付けは、陽光の元で交わすにはあまりにも濃厚で、あまりにも情熱的である。
ほどなくして口腔に滑り込んできた舌先も、驚くほどに熱かった。
見惚れる程に美しいアレンの寝姿が隣に在りながらも、低血圧ゆえに朝は常ならば気怠く憂鬱な気分に陥る事の方が圧倒的に多いはずなのだが、ドライオーガズムの残滓、云わば情事の余熱のようなもののせいか、今日ばかりは既に肌が汗ばむほど体温が高い。
セックスの本質は、繁殖行為だ。同性とはいえ、命を創造する儀式はやはり健康に影響を及ぼすのかと、頭の片隅で実に馬鹿馬鹿しい説を唱えていた、次の瞬間。

「っ、あああ!」

思考は、興奮一色に塗り替えられてしまった。

「後始末に抜かりはなかったはずだけど……。ヘンリー の此処は、未だに柔らかいままだね」

いつの間に潜り込んでいたのだろうか、口付けの合間に長い指先で窄みの奥、未だ喪われる気配のない昨晩の余韻によって妖しく蠢いていた内壁を掻きまわされ、ヘンリー は嬌声を大きくあげながら思わず喉を大きく反らした。
その上、舌先にて性感帯である口腔内――それも、ひときわ敏感である上顎の辺りを執拗に弄られ、早くも下腹の辺りがぴくぴくと細かい痙攣を始めている。

「まずはこのまま、キスと指だけで気持ち良くなってみる?」

昨夜、未知なる快感を散々と仕込まれたのだ。恐らくは挿入を果たさずとも、絶頂を迎えられる素養は十分にあるだろう。
だが、ウィークポイントである口腔、そして人差し指をたった一本、受け入れているだけの状態にも関わらず激しく喜悦の収縮を繰り返す内壁へと惜しみない愛撫を与えられても尚、ヘンリー の全身を支配する淫らな欲求は充足するどころか、際限なく肥大していくようだった。

「あ、ンンン! ふ、ァ……っ」

快感が膨らめば膨らむほどに怒涛の飢餓が押し寄せ、ヘンリー の喉を焼く。堪え切れず、自らも必死に舌を伸ばして更なる悦楽を拾うべく唾液が口端から零れる事も構わず激しい口付けに没頭したが、どうやら逆効果のようだ。

「だめ、アレン……!」

こみ上げる絶頂、押し寄せる不足のもどかしさ。
満たされているのか、いないのか。相反する感覚に心身を乱され続けたまま、ヘンリー はアレンと深く唇を重ね合わせたまま、下腹を胎動のように大きく震わせながら射精を伴わぬ頂きへと昇り詰める。

「あああっ、は……! ン、あああああっ」

何かが弾け、何かが迸る。だが、ヘンリー 自身はというと度重なる愛撫にて頭をむくりと擡げてはいたものの、未だ硬度を保ったまま、そこには先走りの雫すら滲んでいなかった。
つまり、再びドライオーガズムにて絶頂を迎えることに成功したのだ。放出も何もない、ただ己の体感でのみ味わう悦び――。
即ち、それは果てのない探求の始まりなのだ。射精という明確な終わりを見失ったこの身体は、一体どこに辿り着けば良いというのだろう。今まで自分と関係を持った女たちも、現在のヘンリー と同様に終わりなき悦楽の余韻を引きずり、今も尚、火照った身体を持て余したまま空虚を泳ぎ続けているというのか。
――否、恐らくは女の場合、どこかで上手く折り合いをつける事が出来るのだろう。彼女たちにとってドライオーガズムは当たり前の快感なのだから、本能的にコントロールする術が誰に教わるでもなく予め備わっているに違いない。
だが、自分はどうなる? 男として生まれ、本来であれば精液を吐き出す事で情事に区切りをつける自分が後天的に女性的な絶頂を味わった場合、一体この身体をどう扱えば良いと言うのか?
故にヘンリー は今朝、不可解な熱に襲われたのだ。対処法もろくに知らぬまま、与えられた悦楽を貪るだけ貪り、本能のままに求めた云わば罰のように、性的興奮が全身にこびりついて離れなくなってしまっている。

「いま、達しただろう? それなのに、物足りなさそうだね」

窄みの中から引き抜かれた指先が、未だ物欲しげに痙攣を繰り返しているヘンリー の下腹をつうっと辿る。

「あっ、はァ……っ」

そんな些細な仕草ですら、今のヘンリー にとっては身を焦がすほどの強烈な愛撫であった。
肌が触れあうだけで、視線が交わるだけで、全身が粟立ち爪先も跳ね踊る。例の飢餓感は少しも和らぐことはない。
なにを求めている? 自分は、一体なにを?
自問自答を繰り返しながら、ヘンリー は熱の捌け口を失った身をもどかしげに小さく捩り、やがてはその眦に涙さえ滲ませて幼子のように四肢を丸めてしまうのであった。

「……どうしたの、ヘンリー 」

ドライオーガズムの刺激が強すぎてさすがに疲れてしまったのかとこちらを気遣うアレンに対し、ヘンリー は首を緩く振りながら力なく瞼を閉じる。

「これ以上は……。だめ、だから……っ」

触れられれば、触れられるほどに欲しくなる。
欲求は果てなく膨らみ、やがてはどのような愛撫を施そうとも満足感を得られることなど無くなってしまうのではと不安さえ抱いてしまう。故に、今は絶頂が恐ろしかった。
快楽の証明ともなる「射精」を完全に失ってしまったら、もう二度と戻れなくなってしまいそうで、怖かったのだ。
先ほどまでは彼の手によって半ば女のような肉体に作り替えられてしまった自身に酔い痴れていたというのに、いざ雄の本能が失われそうになったその途端、情けなくもヘンリー の心は挫け、持て余した悦楽、そして本質の見えない欲求へと無様にも頭から飲み込まれてしまう。

「君の、言う通りなんだ……」
「ヘンリー ?」
「物足りないんだ、アレン。もっともっと、欲しくて……。けど、このままじゃ僕はどれだけ君に愛されても足りない気がして、どうにかなりそうなんだよ……!」

叫ぶように吐露したその瞬間、更なる悦楽を求めてより激しく収縮を繰り返していた内壁の襞を柔く裂きながら、煮えたぎる楔が深く深く打ち込まれた。

「ン、ああああっ」

自身の内側にアレンが潜り込んできたのだと理解したのは、数拍置いた後の事である。

「……愛しがいのある男だね、君は」

堪え切れぬ興奮を滲ませた低音が、微苦笑を織り交ぜながら熱い吐息交じりにそう囁いた。

「それなら、溢れるくらいに私の愛情を注げばいい」

穿つというよりも馴染ませるような緩い律動を刻みながら、再びアレンは指先にて痙攣を続けるヘンリー の腹を辿り、時折くすぐるように爪を悪戯に立てて薄い皮膚の感触を楽しんでいる。

「この腹いっぱいに私を注いだら、君もようやく満たされるかな」
「あっ、ン! は、ア……っ」
「けれど、本当は満たしてしまいたくないのかもしれない。だって、君を満足させたら、そこですべてが終わってしまうだろう」

腹八分目とはよく言ったものだとアレンは小さく笑いながら、ゆっくりその腰を引いたかと思うと今度は突き刺すような仕草で最奥まで一気に貫き、こちらの呼吸さえ奪うような激しさを以て蹂躙を開始した。
はしたない水音をたてて粘膜の内側を擦られるたび、息が詰まる。
より強烈にこみ上げるのは、羞恥かそれとも恍惚か。蕩け切った思考では判別がつかなかったものの、途端に飢餓感が解消されたような、形容しがたい充足が稲妻のように鋭い悦楽と共に爪先から駆け上がってくるのが分かる。

「君も、気付いているはずだ」
「あ、んん……っ、はぁ……ッ、なにを……?」

揺さぶられながら、ヘンリー はほとんど無意識に問答へと応じている。

「君と私が求めるものは、きっと同じであることを。だから――」

だから、自身も物足りなさを感じているのだと。
アレンは囁き、シーツに沈んだ汗ばむヘンリー の細い背を力強く抱き込んだ。

「君にドライオーガズムを教え込んだのも、その物足りなさを埋める為だったんだよ。どうすれば君をもっと乱れさせることが出来るのかって、ずっと考えていた」

うっとりと囁いたアレンの声音に潜んでいたのは、濃厚な恋慕で覆い隠した一種の狂気だった。それを耳にした瞬間、あれほどまでに飢えていた心が、身体が、満たされていくような感覚に陥る。
ああ、自分が求めていたものはこれだったのか、と。改めて思い知らされ、途端に解放的な気分にもなった。
欲望のままに求め合う無節操な行為は、触れることさえ許されない禁断の果実に齧り付いてしまったかのような、もしくはパンドラの箱を開いてその中身を覗き込んでしまったような、背徳の興奮に満ちていた。

「……っ、ヘンリー ……」

律動の激しさが増していくのと同時、アレンの呼吸も徐々に乱れ、それこそ本能のままに生きることしか出来ない獣のように人間としての道徳や建前を一つ二つとかなぐり捨てていく。

「あ、あ……! ン、んんっ」
「ッ、は……。ヘンリー 、私に見せてくれ……」

耳朶に舌を絡めながら、ほとんど吐息のような掠れた声でアレンは強請り、穿たれた楔を引き込むようにして蠢く粘膜の更に奥の奥、結腸へと届いてしまいそうなほどに深い場所まで抉るような仕草で突き上げた。

「ずっとその身体に溜め込んだ君の快楽を――。今度は目に見える形で、証明して見せてくれ」

つまり彼は、射精を要求しているのだと一拍後で悟ったその途端、もはや失われてしまったかと思われた迸りが自身の根元から急激に込み上げるのを確かに感じた。
だが、その込み上げる射精感は男性的な欲求というよりは、女性が自ら愛液を分泌し蜜壺へと滲ませるような、奇妙な倒錯感を伴ってヘンリー の神経を高ぶらせていく。普段とは違う絶頂を覚えた事による副作用だろうか。しかし、悪くない。女性的な達し方を学ぶ事で、より一層、快楽に敏感な反応を示す肉体になったような気がして、戸惑う反面、強烈なまでに恋人の体温や刺激を味わえる現状にとてつもない喜びを見出していた。

「ああ、ヘンリー ……。此処が濡れてきているよ。ほら、分かるだろう? こんなにも……」

律動を繰り返すアレンの腹に擦られていたヘンリー の熱は、まるで堰を切ったかのように先走りの雫をとめどなく零し、ようやく射精を許されたことに歓喜して咽び泣いている。

「アレン……! もう、我慢できな……っ」
「ふふ、我慢なんて……。する必要はないさ……っ、はぁ……。私もそろそろ限界のようだから、一緒に昇ろう」

ふと伸びてきた例のしなやかな五指の腹が、ヘンリー の聳り立つ欲望、物欲しげにその口を開閉している先端へぐり、と押し付けられた。同時に、肌と肌のぶつかる瑞々しい衝撃音が室内に響き渡ったかと思うと、電流によく似た悦楽のパルスが爪先からびりびりと肌を震わせながら一気に駆け上がり、五感のすべて――否、もしかすると未知なる六感すら丸ごと包み込んで目眩を覚えるほどの絶頂、そして吐精感を互いに齎した。

「ああああっ、ン……! ァあああっ」
「……っ、はぁ……。く、う!」

熱く爛れた粘膜の内側へと、奔流が傾れ込むのを腹の内側で感じ取る。同時に、まるで粗相でもしてしまったかのような焦燥を伴う喪失感と解放感が怒涛の勢いで押し寄せた為、それに耐えるかの如くヘンリー は自身に覆い被さった男の汗ばんだ背を思い切り抱き込み、その腕の中でしばし陸へと打ち上げられた白魚のように痙攣をびくりびくりと繰り返していた。

「あっ、はぁ……。ン、んん……」

限界まで肺を膨らませ、そして一気に萎ませるような深呼吸を幾度か繰り返した後、少しずつではあるが心身を支配していた淫らな膜のようなものが薄れ、崩れ掛けていた理性がその形を徐々に取り戻していくのが分かる。
どうやらそれは、彼も同様の様子であった。
しばらくは互いに呼吸を荒げたまま、言葉を交わす余裕さえ持たずにひたすら興奮の余韻が収まるのを待つ。

「っ、はぁ……。は……ッ、参ったな。ほとんど寝起きだっていうのに、少しばかり張り切り過ぎた」

未だ色欲の名残が強く滲んだままの表情でアレンは苦笑を浮かべた後、自身の熱をヘンリー の体内に残したまま、こちらの胸元へと半ばぐったりとした様子で倒れ込んでくる。
彼が身じろぐたびに、じんと痺れるような仄かな刺激が火花のように小さく幾つか弾けたものの、徐々にそれが硬度を失い萎れつつあるお陰か、起き抜けの際に感じたような下腹の疼きがぶり返す事はなかった。
――いつまで、そうしていただろう。時折、子猫がじゃれ合うような稚拙で軽い口付けを幾度も繰り返しているうち、窓から差し込む陽光は更にその明るさを増し、人々や車両の往来も多くなってきたのか、実に平穏な朝の喧噪が薄い窓ガラス越しに漏れ聞こえ始めていた。
恐らくはこれから勤め先に向かうのだろう、足早にアスファルトを駆けていく革靴の音。ゴミ出しに乗じて世間話に花を咲かせる中年女性たちの笑い声、そして渋滞に巻き込まれでもしているのだろうか、苛立った気配を隠し切れないクラクションと急いたエンジン音。それらは室内を未練がましく漂う淫靡な名残をたちまち飲み込んで、一日の始まりを力強く主張していた。

「……今日は、このままずっとこうしていたい気分だ」

しっとりと汗に濡れた瑞々しい頬をヘンリー の胸に軽く擦り寄せながら、彼はぽつりと小さく呟く。

「これが夜更けだったら、二人して眠ることも出来たのに……」

まるで登校を嫌がってぐずる子供のように軽く不貞腐れた様子のアレンに、ヘンリー は思わず笑い声を零してしまった。

「ふふ、そうだね。いつもなら君とこうして寄り添ったまま夢の世界に出掛けていたけれど……。僕たちは立派な社会人として、これから勤勉に働かなくちゃならない」

体内にずっと燻っていた焔を、ようやく放出した事によって幾分かすっきりした身体と思考は、途端に現実的なものへと切り替わる。
さて、今日のスケジュールはどういう流れだっただろう。確かテレビ番組への出演予定はなかったはずだ。が、しかし。近々、放送が控えている大型討論番組の打ち合わせに向かわなければいけなかった事を思い出す。となると、何時までに自宅を発てば遅れることなく局へ向かう事が出来るのか。そして帰宅は何時ごろになるのだろうか。夕食は外食で済ませるべきか、それとも帰りしなにスーパーかどこかで食材を買い込んで、自宅にてアレンと共に食卓を囲むべきか――。
つい今しがたまで、身も焦がすような情欲に溺れていたというのに随分な変わりようである。男なら誰しもが経験したであろう、白濁を吐き出したその瞬間、蕩けていた何もかもが形を取り戻して心身がクリアになる、あの感覚が恐らくは原因なのだろう。
所謂「不応期」というやつだ。精を吐き出したその瞬間から、急激に性欲が失われるというあまりにも単純で残酷な男性独自の現象で、曰く、射精時に分泌されるホルモンがそれを引き起こす要因となっているらしい。
故にドライオーガズムは射精を伴わないが故にホルモンの分泌が遮られ、いつまでも性欲が体内に燻り続けるのだろう。夜が明けても尚、ヘンリー が身悶えていた原因はやはりそこにあったのだ。
実に興味深い人体の不思議だと妙な関心を覚えた後、さていい加減に支度を整えなくてはとヘンリー は自ら腰を引いてその体内から未だ残されたままであったアレンの、すっかり凶暴さを失った柔い仄かな熱を抜き去った。

「ン、う……っ」

瞬間、内股をどろりと何かが伝う。それが彼の吐き出した残滓だと気付いたその瞬間、思わず頬を赤らめずにはいられなかった。
性欲の方はすっかり冷めてしまったが、かと言って羞恥心が失われてしまったわけではない。むしろ、平静を取り戻した今だからこそ、激しい情事を物語る数々の痕跡が、こんなにも明るい朝陽の元に照らし出されているという現状に思わず閉口してしまう。兎にも角にも、気恥ずかしくて仕方がなかった。

「……朝食の前に、まずはシャワーかな」

汗や体液に塗れた体を覆い隠すようにしてベッドから剥ぎ取ったシーツへと反射的に包まってしまったヘンリー の様子に愉快そうな微笑を浮かべながら、彼は流した汗の為かしっとりと濡れた長い前髪を掻き上げつつ、おどけたように肩を竦めて揺らしてみせたのである。
――そうして、二人の一日は今日も始まっていく。
日ごとに嵩を増していく愛情と狂気を確かに感じながら、ゆっくりと。そして穏やかに。

地下格闘場のお姉さんに大勢が見守るリング上で辱められる

こだわりコースより御依頼

頂いたご依頼内容
成人向けゲーム用シナリオ(濡れ場部分のみ)

はう……っ、ううっ♡

莉緒さんの掌にペニスを握り込まれ、僕は大勢の観客――それも全員が女性――の前で気の抜けた恥ずかしい声を出してしまった。
くすくすと笑い声が聞こえる。みんな、僕の晒した醜態を嘲笑っているんだ……。
けれど、悔しいって気持ちよりもずっと、恥ずかしさの方が強かった。だって、大勢の前でこんな事されるの初めてだったし、それに僕と戦闘中の莉緒さんは今も僕のペニスを弄んだままで――。

こぉんな雑魚ちんぽぶら下げた奴にアタシが負けるワケないでしょ? 身の程を弁えなよ、バーカ♡

莉緒さんの掌が、僕のペニスを絶妙な力加減で握ったり離したりをずっと繰り返してる。同時に耳元で詰られて、でも口を開いたらまた恥ずかしい声が出ちゃいそうで、僕は唇を噤むしかない。

ほらほら♡ さっきまでの威勢はどこいったの〜? アタシのこと倒して賞金持って帰るんじゃなかったっけ。あんなに張り切ってたのにちんぽ掴まれただけで動けなくなっちゃってさ、なっさけなーい♡ でも、自業自得ってヤツだから仕方ないよねえ♡ キミが自分の意思でリングに上がってきたワケだし? もしかして、本当の目的はお金じゃなくって、こうやって恥ずかしいコトされたかった? やだあ♡ ヘンターイ♡

乱暴な言葉遣いだったけど、なんだか妙に色っぽくて、耳元で囁かれるたびに全身がゾワゾワした。
ああ、駄目だ……。こんなところで流されちゃ!

は、離せえ……っ!

身を捩って、僕は命からがら莉緒さんの腕の中から逃げ出した――つもりだったけど。

うああああ♡ ううっ、はンンンンンっ♡

逃げられなかった。それどころか、ペニスを更に強い力で掴まれて、僕は女の子みたいに身体をくねらせながらまた恥ずかしい声をあげてしまったんだ。

キャハハ♡ ちんぽ強く握ってやっただけで、全身ビクビクさせるとか敏感すぎ♡ 足掻けば足掻くほど、恥ずかしい格好になってるけど大丈夫? こんなんじゃ、もう勝負にならないでしょ♡ さっさと降参したらあ? これ以上、恥を晒す前に……ね?

恥ずかしい、恥ずかしい、恥ずかしい! 莉緒さんの言う通り、降参を告げて今すぐこの場所から逃げ出したかった。逃げ出したくて仕方がなかった。でも――だけど!
せめて一矢報いたくて、僕は必死になって抵抗を続けた。がむしゃらに手足を振って、身体を捻って、力を込めて、とにかく一生懸命に。

……ぶわっ!

瞬間、莉緒さんが突然力を緩めて僕を解放した。
勢い余って放り出された僕はそのまま思い切り顔からリングへと突っ込んでしまい、鼻先を強く打ち付けてしまった。

うう、痛い……。鼻血は、出てないみたいだけど……。

これはこれで、物凄く情けなかったし悔しかった。観客たちの笑い声も僕の顔面が叩きつけられたその瞬間、物凄く大きくなって盛り上がっていたのも恥ずかしくて仕方がない。
けど、ここから立て直せば何も問題はないはずなんだ!
僕は瞬時にファイティングポーズを取り、戦いを続行する意思があることを莉緒さんに示してみせた。

ごっめーん♡ 我慢汁で手が滑っちゃってさあ♡ ほんのちょっと、ちんぽ握っただけなのにもうぬるぬる♡ そんな雑魚ちんぽ半勃ちさせたまま、まだ戦うつもりなワケ?

確かに莉緒さんは、とっても強い。僕なんかが敵う相手じゃなかったのかもしれない。でも、どうにか一泡吹かせてやりたくて僕は無謀にも戦い続けた。リングを見守っている観客たちにも、嘲笑じゃなくって感嘆の声を上げさせたかった。
――けれど、駄目だった。またしても僕は背後を取られ、莉緒さんに再びペニスを握り込まれてしまったのである。

あううっ♡ どうして……っ、そこばっかりぃ!

だって、キミの雑魚ちんぽが物欲しげに震えてるから♡
さっきは焦らしちゃってごめんねえ♡ お・ま・た・せ♡ 今度はさっきみたいに逃してあげないよ? キミの雑魚ちんぽからいっぱい精子が飛び出すトコ、みんなに観てもらお♡

しゅこしゅことペニスが扱かれる。
ああ、駄目だ……! 腰が揺れちゃう、変な声が出ちゃう!
またみんなに笑われるのがどうしても嫌で必死に唇を噛み締めたけれど、我慢しようとすればするほど全身が打ち上げられた魚みたいにビクビク跳ねてしまう。我慢汁もいっぱい出てる――。

すっご〜い♡ いっぱい溢れてきた♡ もしかしてキミ、お漏らししちゃった? えっ、これおしっこじゃなくて全部我慢汁なの〜? アタシの手、もうビショビショなんですけど〜? どんだけ我慢したらこんな垂れ流しになるワケ? キャハハ♡ 馬鹿みたいにビクビク跳ねてておもしろーい♡ ホラ、こうやって高速で扱いてやるとぉ……。下半身がピチピチ弾んで魚みたい♡ あっ、また我慢汁いっぱい溢れてきたあ♡

僕の痴態を、莉緒さんは恐らくわざと大声で実況してるんだ。
ああまた、僕はみんなに笑われてしまった。恥ずかしい、もうお金なんてどうでもいいから許して欲しい……!

あれ? どうしたの〜? もしかして……。気持ち良すぎて半泣きになってる? 顔真っ赤にして、目なんかウルウルしちゃって♡

うう、悔しい。すごく悔しい……。我慢しなきゃ、流されちゃ駄目だ、負けたくなんかない!
けど、僕が気持ちを奮い立たせるたびに莉緒さんの愛撫は激しくなっていった。まるでこちらの心を見透かしているかのような、的確で激しいその手つきに、辛抱堪らなくなってしまう。

普通さァ、こんだけ激しく手コキする時はローションとか使った方がいいんだけどぉ……。キミの我慢汁でそんなモノ必要なくなっちゃったね♡ どうせだったら、もっといーっぱい我慢汁出しなよ♡
ぬるぬるしてた方が気持ち良くなれるんだし? ほらほらほらぁ♡

莉緒さんが僕のペニスを激しく扱くたび、いっぱい溢れた我慢汁が物凄い勢いで飛び散ってる――。ぐちゅぐちゅって音をたてる度に、目頭が熱くなるのはなんでだろう。
ああ、だんだん腰の力も抜けてきた……。感覚がない。倒れそう。力が入らない。 
このままじゃ、ダウンを取られてしまうのに。でも、身体の自由はもうとっくの昔に奪われちゃったから……!

やだあ♡ さっきからずっと腰ヘコヘコさせちゃって……。そんなに気持ちイイの? たかが手コキで? ふふ♡ ほらまた我慢汁が先っぽからいっぱい溢れてきた♡ ホントはこうやってみんなが見てる前で馬鹿にされてメチャクチャにされたかったんだよねえ?
そうじゃなきゃ、こんな恥ずかしい姿のままリングに居られないもん♡ 普通の神経してたら、尻尾巻いて逃げた方が百倍マシだって判断出来るのにさァ……。それをしないって事は、キミって超ド変態なんだね♡

違う違う違う! 僕は……。僕は、ド変態なんかじゃない!
ここから逃げられないのは、莉緒さんの手コキがあまりにも激しくて気持ち良いからであって、つまりは不可抗力で仕方のない事なのにぃ……!

早く認めなよ♡ 自分は女の子の前で裸に剥かれて、雑魚ちんぽが勃起するところを大勢の人に見てもらいたい変態だって……♡

耳元で莉緒さんに詰られるたび、亀頭がぴくぴくと跳ねて膨らんでいくのが分かる。ああもう、どうしてこんなにも酷くて恥ずかしいことされてるのに僕のペニスは反応しちゃうんだろう……!
莉緒さんの指がいやらしく絡んで、絶妙な強弱とか角度をつけながら更に僕を追い込んでいく――。

きゃはは♡ 扱かれるたびに変な動きしてるよ、この子♡
壊れたオモチャみたいで、おもしろーい♡ ふふ、みんなもキミがそうやってビクビク震えてるトコ見て笑ってるよ♡ 嬉しいね?

次の瞬間、莉緒さんが僕のパンパンに膨らんだペニスの根元をぎゅうっと力強く握り込んだ。

あああああっ♡ だめだめ♡ イクううううううううっ♡

ああ、とうとうイッちゃった。莉緒さんの手で、女の人が沢山見守る中で、射精しちゃったんだ……!
濃くて粘度の高い僕の精子が、ボタボタとリング上に零れ落ちる。
なんだかそれが、お漏らしでもしてしまったかのようで凄く凄く恥ずかしかった。

あははははは♡ カッコわるーい♡ 見なよ、キミの足元……。
我慢汁と精子でびしょびしょだね♡ 次の試合までにはちゃーんと片づけておかなきゃ駄目だよ? こんなぬるぬるしたリングの上じゃ、まともに試合なんて出来ないからね~♡

莉緒さんと観客の笑い声が、熱く火照った僕の全身に鋭く突き刺さる。まさに、穴があるなら入りたいって状況だった。

うう、ひどいよぉ……。僕だって、こんな大勢の前でイキたくなんかなかったのに……!

溜まりに溜まった精子をいっぱい吐き出したからだろうか。
僕のペニスは少しずつ冷めて、徐々に萎み始めている。同時に理性が舞い戻って来たわけなんだけど……。冷静になればなるほど、今の状況がどれだけ恥ずかしくて情けないか思い知らされるようで、居た堪れなかった。

ちょっと、なにもう終わった気になってるの?
もしかしてキミ、これが賞金の掛かった大事な試合だってコト忘れてな~い? たかが一回、射精したくらいで解放してやるワケないでしょ♡ もっともっと打ちのめして、二度とリングに立てなくなるまで許してやんないから♡

そ、そんなあ! もう嫌だ、これ以上は無理……!
けど、僕が抵抗するよりも早く莉緒さんは萎み始めている僕のペニスを再び掴んでしまった。

はううう♡ だめえっ、イッたばっかりなのにぃ……♡

そんなの関係ないし♡ 本番はこれからなんだから……。へばんなよ、ヘンタイくん♡

ペニスをぎゅっと握られてしまっては、もう僕にはどうすることも出来なかった。あっという間にまた自由を奪われて、暴れられないように強く抑え込まれて……。
そしてまた、莉緒さんはぐちゅぐちゅと激しくはしたない水音をたてながら僕のペニスを扱き始めたのだった。

だめだめだめ♡ まださっきのが残ってるっ♡ さっきイッた時の気持ちいいのが残ってるのに♡ そんなに激しくされたらおかしくなっちゃうううう♡

後ろから腰を抱えられて扱かれて……。僕は唯一の自由を許されている両腕以外の上半身をくねくねさせながら絶叫した。
ほらほら♡ もっと見せてよ、キミの情けなくていやらしい姿をさあ♡ きゃははっ♡ ねえ、聞こえてる? みんな、超盛り上がってるよ? キミがそうやってピクピクする度にさあ、歓声がおっきくなってる♡ ふふ、キミって盛り上げ上手なんだねえ♡ エンターテイナーってやつ? あ、違うか。ただのド変態だったよね♡
さっきよりも、もーっと恥ずかしくてエッチなコトしてあげるから、観客のみんなが飽きないように善がり狂って叫びまくりなよ♡

瞬間、僕の両脚がふわりと持ち上がり、リングから離れた。
驚いたことに、どうやら莉緒さんが僕の身体を持ち上げているらしい。ああ、僕の勃起したペニスが、大勢の人に注目されてしまう!
もちろん、その間も莉緒さんは愛撫の手を止めてはくれなかった。

ああっ♡ ああああああ♡ 出ちゃう♡ またおちんちんから精子いっぱい出ちゃううううううううっ♡

僕のペニスはもう、濃ゆい精子を噴き出すだけのホースと化していた。馬鹿みたいに白濁を噴き上げて、試合を見守る女性客たちを、そして莉緒さんを悦ばせる事しか出来ない傀儡も同然だった。
――目がチカチカする。己の痴態を照らし出すライトのせいか、それとも強すぎる快楽のせいなのか。もう、なんにもわからない。

きゃははははは♡ みんな、今の見たあ? ついさっきあんなにいっぱい射精したばっかりなのに、またピューって精子出てたね♡
もしかして、そういう曲芸? あははっ♡ 女のアタシに背後とられて、持ち上げられて……。脚かっぴろげた状態で馬鹿みたいに射精した気分はどう? って、気持ち良すぎてもうまともに口も利けなくなっちゃったカンジ? うわあ♡ もう放心状態じゃん♡
見えるかなあ、ヨダレいっぱい垂らしちゃって……。クチも開きっぱなしで超マヌケな顔してる♡ もう全身の力が抜けちゃってるのにちんぽだけガチガチなのウケるんだけど♡

まるでプロレスのマイクパフォーマンスみたいに、莉緒さんは会場中に響き渡るような大声で僕の痴態を実況している。

やだ、もう……! やめて、これ以上はやめてよお……っ!

堪らず、僕は懇願した。これが降参宣言と取られてもいい。そう決意を固めて、恥も外聞もなく言葉を振り絞った。それなのに……!

はあ~? やめるワケないじゃん。アタシはキミを再起不能状態にするまで、この試合を止めないってもう決めたから♡ 恨むなら、生半可な気持ちでこのリングに上がった自分を恨みなよ?
ほらほら♡ まだまだイケるでしょ? キミの金玉から精子が一匹もいなくなるまでアタシが相手してあ・げ・る♡

容赦のない高速手コキが僕を襲う。

うあああああああ♡ うぐっ、はううううううううっ♡
だめだめだめだめ♡ なくなっちゃう♡ 僕の精子なくなっちゃうからああああああああああっ♡

僕がそうやって情けない叫び声をあげるたびに、試合――いや、公開レイプを見守っている観客の声が大きくなる。
囃し立てる声、侮辱する怒号、時には悲鳴なんかも聞こえてきて、僕の理性は聴覚からも崩されてしまう。
会場が盛り上がれば盛り上がるほど、僕は追いつめられていった。

あああああああっ♡ 気持ちいいの爆発するうっ♡ 僕の中のせーしが爆発して全部出ちゃうよおおおおおおっ♡

あははははっ♡ 爆発するう♡ だってさ♡ みんな、聞こえたあ? コイツ、雑魚ちんぽが爆発しちゃうくらい気持ちいいんだって♡ 賞金稼ぐためにここに来たんじゃなかったの~? ほらあ、しっかりしなよ♡ 気絶するなんて許さないから♡

意識が遠のきかけたその時、亀頭を指先できゅっと握り込まれて、雁の部分を思い切り擦られた。熱い……。熱い……!

だめ、だめぇ……♡ やけどしちゃう……っ、からぁ……♡

息も絶え絶えにそう訴えたけど、もちろん聞き入れてもらえるはずもない。

ああああっ♡ またイくっ♡ 出る出る出るううううっ♡

目の前が真っ白になる。キンと耳鳴りがして、爪先が勝手にピンと伸びるのが分かった。
僕はまた亀頭の先からクジラの潮吹みたいに勢いよく精子を噴き上げてしまっていたらしい。出し切った後も体の震えが止まらなくて、全身がずっとピクピク跳ね続けてしまう……。

きゃはははは♡ この子ったら、白目剥きかけてる♡
みっともないカオ……♡ ほらあ、みんなにもっとよく見てもらいなよ♡ ふふ♡ でも、さすがにそろそろザーメンの味は薄くなってきちゃったかな? まあ、これだけ沢山射精したんだし、弾切れしても仕方ないか♡

言いながら、莉緒さんが指に絡みついた僕の精子を勝ち誇った表情で舐めとっていた。
その仕草もすごくすごく色っぽくて、綺麗で、もう僕の全身には力なんて一切入らないのにまた精巣のあたりがムズムズしてきてしまう。

あう、うう……っ♡ もう出ない……♡ ゆるしてえ……♡

あはっ♡ いいよ、許してあげる♡
けど、最後にもっとド派手な射精、見せてよ♡ バカみたいに声あげながら、キミが白目剥いて精子いっぱい撒き散らすトコ、みんなに見てもらわなきゃね♡ 折角だし、観客のみんなには撮影許可出しちゃおっかなあ~♡ そしたらいつでもキミの惨めな姿を楽しめちゃうもんね♡ それにぃ……♡ 自分がどれだけ無謀で弱くて情けなかったのか、忘れない為に記録しておかなきゃ♡

本気なのか、それとも単なる脅しなのか……。
興奮でぐちゃぐちゃになった僕には、判別がつかなかった。
もういい、なんでもいい――! とにかく早く解放してくれ!
はやく、はやく、はやく、はやく、はやく……!

ってことでえ……♡ みなさーん♡ 今からこの身の程知らずな挑戦者に思い切りトドメを刺しちゃいまーす♡ ふふ♡ こんなに盛り上がった試合は久々だもんね♡ 言っとくけど、まばたきしてるヒマなんてないよ~? キミも、途中で気絶したりなんかしないでよね♡ ここにいる全員と、アタシが満足するような射精を見せてくれなきゃ、一生解放なんてしてやんないから♡

そして莉緒さんは、精液だとか汗だとか、色んな体液が絡みついたベトベトの指先で僕のペニスを力いっぱい扱き始めた。
ぬるぬるした掌にいっぱい擦られて、高められて――もう気持ち良いのか苦しいのか分からない。
根元の方が熱くて、先っぽがじくじく疼いてて、ああ、全身が痺れてビクビク震えてるのにやっぱり力が入らない!

あぐぅ♡ ううう……っ♡ ふうっ♡ ンンンンンンン~♡

ん~? どうしたの? もう言葉も出ないくらい頭ぶっ飛んじゃった? そりゃそうだよねえ♡ だって、キミの我慢汁と精子だけでこんなにもちんぽがヌルヌルになっちゃったんだもんねえ♡
ふふ♡ ローション使わなくてもびしょびしょになるとか、完全に女の子じゃん♡ ど~お? 女の子の気持ち、少しでも理解出来たかなあ?

先ほどまでとは打って変わって、莉緒さんは耳元で囁くように僕を嘲笑い、罵り、詰り続けている。
鼓膜にあたる吐息がくすぐったい。ああもう! 色んな感覚に飲み込まれて、いよいよ僕は気が狂ってしまったかのように、意味をなさない動物みたいな喘ぎ声しか漏らす事が出来なくなってしまっていた。

んふううううううううっ♡ ンン♡ あああっ♡
やだやだやだやだあっ♡ うはああああああンっ♡ アアア♡

……はあ? 今更ヤダってなんなの~? 全然嫌じゃないクセに♡
だってキミ、こんなにいっぱい射精したんだよ? ほら、聞こえるでしょ♡ アタシがこうやって手コキするたびに、キミのちんぽの先っぽから溢れた精子と我慢汁がくちゃくちゃ音たててるよ♡
ふふ♡ いっぱい出したせいかなあ……。ちんぽの方はギンギンだけど、金玉はちょっと萎んじゃってるねえ♡ けど、まだまだ絞り出せるでしょ? ほら、観客席見てみなよ♡ みーんな、キミのちんぽに注目してるよ♡ 試合には負けちゃったけど、最後くらいイイところ見せたいよね? みんなに満足して欲しいよね? ほらほらあ♡ キミがいっぱい射精出来るように、アタシも張り切って手コキするから不発はナシだよ? あはは♡ いま、ちんぽがピクって動いた♡ そっか♡ キミも自分がド派手にイクところ、みんなに見て欲しくて張り切ってるんだね~♡ 

ああ、もうむり。何かがせり上がってくる……!
熱くて、苦しくて、切なくて、痺れちゃうような何かが、爪先から鼠径部を通って僕の睾丸を沸騰させてる……!
このままじゃ、本当に僕のペニスは爆発しちゃう! どうなるんだろう、どうしちゃったんだろう。けど、もうどうにもならなかった。

ふふ♡ じゃあね、身の程知らずの雑魚ちんぽクン♡
これに懲りたら、もう二度とこのリングに上がろうとは思わないコト♡ ついでに、アタシの目の前にも現れないでよね? 今度もし、またアタシに戦いを挑んでくるようなことがあったらァ……。その時は、今日よりもっともっとヒドイ目に遭わせてやるから♡
まあ、キミがそうして欲しいって言うんだったら付き合ってあげないこともないけど……ね♡

んあああああああああっ♡ だめええええええええっ♡

下半身だけじゃなくて、拘束されたままだった上半身すらビクビクと大きく震わせながら僕は最後の射精をした。
けど、莉緒さんの手コキは止まらなかった。まだイッてる最中なのに、もうやめて欲しいのに、容赦なく扱かれ続けて僕はもう声をあげることすら出来なくなってしまったのである。

うう、う……♡

あはっ♡ もう喘ぐのも無理になっちゃった?
けど精子は止まんなくなっちゃったねえ♡ もうそろそろ、空っぽになるはずだけどぉ……。ふふっ♡ 扱くたびに先っぽからドプドプ漏れてくる♡ ごめんねえ♡ キミのちんぽ、壊れちゃったみたい♡ もう二度とセックスどころか、オナニーも出来なくなっちゃったかもね♡ だってほらァ♡ ちょっと擦っただけでこんなにいっぱい溢れてきちゃう♡ ザーメン、ずーっと垂れ流し状態♡
キミは一生このまんま、雑魚ちんぽから精子をお漏らししながら生活することになっちゃうね♡ ご愁傷サマ♡

畳みかけるような揶揄も、僕の耳にはもう半分も届いてはいなかった。
僕が完全に気を失ってしまう直前、ようやく莉緒さんの手が僕のペニスから離れていく。

あーあ、今日の試合は楽勝だったなあ~。
もうちょっと骨のある奴と戦いたかったけど……。カンタンに賞金が手に入ったし、まあいっか♡ じゃあね、雑魚ちんぽクン♡

痴漢冤罪でっちあげJK三人組に絡まれ気絶するまで射精

こだわりコースより御依頼

頂いたご依頼内容
成人向けゲーム用シナリオ(濡れ場部分のみ)

ね〜え、悪くないでしょ? 気持ち良いコトしてあげるって言ってんだから。しかも、私たち三人でだよ? 別にお金を払わせようなんて思ってないからさ、このスマホ貰ってもいいよね♡

そうそう、君にデメリットなんて何にもなくない? ホラ、見て見て♡ あーしね、この中でいっちばんおっぱい大きいんだよ♡

さっきから黙ってないで、なんとか言いなって。それとも、ウチらの身体でもう興奮して動けなくなっちゃった? キャハハ♡

薄暗い高架下にて、僕は苦境とも極楽ともつかぬ奇妙なシチュエーションの中でただ狼狽の表情を浮かべたまま、爪先から込み上げる甘酸っぱくもむず痒い痺れに小さく身悶え、密かに唇を噛み締めていた。
事の発端は、数十分前のこと。
急遽駆け込んだとある工事現場の仮設トイレにて、盗み聴くつもりなど毛頭なかったのだが、女子高生三人によって仕組まれた痴漢でっちあげのあらましをうっかり耳に入れてしまったのだ。
どうやら彼女たちは何者かと結託し、冤罪をでっちあげて金を奪うという詐欺行為を常習的かつ組織的に行っているらしいのだが、それを知ったところでどうこうしようなどという正義感など生憎と僕は持ち合わせてはいなかった。
故に工事現場から彼女たちの気配が失われるその時まで仮説トイレ内にて息を潜めていようと身を縮こまらせていたのだが――あろうことか、腹の具合を悪くしていた僕は自分でも意図しないタイミングで放屁をしてしまい、存在を気取られ、外へと強引に引きずり出されてしまったのである。
会話の内容から察するに、彼女たちのバックについているのは恐らく反社会的な組織だろう。そのような連中と結託して未成年が金品のみならず、他人の人生を大きく狂わせるような罪をでっちあげているなどと第三者に知られれば、死活問題だ。
きっと彼女たちは僕を許しはしないだろう。最悪の場合、組織の人間を呼ばれて山奥に埋められてしまうかも――などと不吉な妄想に囚われていたのだが、彼女たちの取った行動は予想外にも暴力ではなく「色仕掛け」であったのだ。

私たちとタダこんなこと出来るなんて、超ラッキーなんだよ?
どうせなら楽しんじゃいなよ。ホラ、君のおちんちんだって、私たちと遊びたがってるじゃん。

言いながら一人の少女が、僕の股間へと手を伸ばす。
そしてその派手な見た目からはとても想像がつかないような繊細な手つきで、早くも半勃ちになってしまっている僕のペニスをゆるゆると扱き始めたのだ。

あは♡ もう勃ってる♡ 感じやすいんだね、君♡

ホントだあ、可愛い♡ 女のカラダなんてロクに触ったことなさそうな顔してるクセに、ちゃんと勃起できるんだあ♡

ミカの手コキ、超きもちーでしょ? ウチらの中で一番ウマいもんね~。我慢出来た男なんていないんじゃない?

ああっ……♡ う、く……ぅ♡

こみ上げる悦楽を堪えようとして、鼻に掛かった子犬のような甘い嬌声が零れてしまう。悦楽に震える腰は情けなくも悩ましげにくねり、両脚などまるで女の子のような内股状態で格好悪いことこの上ない。
瞬間、彼女たちは僕の体たらくをせせら笑った。

キャハハ♡ なんか、おしっこ我慢してるみた~い♡

色仕掛けを続けながらも罵る口調の端々には、圧倒的弱者である目の前の僕を心底見下している強気な態度が滲み出しており、彼女たちの誘惑が純粋な性欲ではなく、半ば暴力にもほど近い脅迫である事を嫌でも察してしまう。
故に僕は、ありったけの理性を総動員して抵抗を示した。
押し付けられた魅惑の女体から身体を捻ってどうにか抜け出すと、この窮地を脱するべく無謀ながらも戦闘を試みる。
が、しかし。繰り出した僕の技を彼女たちはひらりと軽やかにかわしてみせると、僕の眼前へと横並びに三人は立ち塞がった。

……っ?

何事かと思わず身構えたその瞬間、眼前に現れたもの――それは、惜しげもなく外気に晒された六つの乳房であった。
それも、先ほどのような制服越しのそれではない。前かがみとなった彼女たちは大きく開いたワイシャツの隙間から身に着けていたブラジャーさえたくし上げて大胆にも生の膨らみを僕へと見せつけていたのである。

ほらほら♡ コレ、ぜーんぶ君が好きにしてイイんだよ♡
触ってもいいし、舐めてもいいし、なんなら君のおちんちん挟んであげてもいいんだよ♡ 好きなおっぱい選んでね♡

選べないっていうならぁ……。全員でやってあげてもいいケドね♡

ちょっと~、まだ触ってもいないのに完勃ちじゃん! なになに、もしかして見てるだけでイキそうなの? それはそれで面白いけどさあ……。折角だから触りなよ♡ もう他の女のおっぱいじゃ物足りないってくらい気持ち良くしてあげるから♡

自分たちの胸がいかに大きいのかをアピールしているのだろうか。
彼女たちは堂々と晒したその乳房をわざとらしく揺らしながら、更なる悦楽――否、堕落へと不埒に誘う。

い、嫌だ……っ! 僕はそんなことしたくない!

赤く染まる頬を片腕で隠すように庇いながら僕は飛び退くと、再び三人と大きく距離を取り、反撃の隙を窺った。
だが、一見ごく普通のやんちゃな女子高生にしか見えない彼女たちの身のこなしは、実に軽やかで無駄がない。情けなくも前かがみとなってしまっている僕から繰り出された腰の入っていない攻撃などかすりもしなかった。

キャハハ♡ 勃起したおちんちんが痛くて思うように動けないんだ? なっさけなーい♡ しょうがないなあ、アタシたちがその可哀想なフル勃起ちんちんから一滴残らず搾り取ってあげるね♡

もしかして、おっきいおっぱい見るのも触るのも初めて?
いいよ、好きなだけあーしのコレ、触らせてあげるから♡

言いながら近づいてきたのは、小柄ながらも三人の中では一番グラマラスな肉体を持つ少女と、女の子らしい標準的な身長かつ細身に似つかわしくない豊満なバストを携えた少女の二人であった。

二人は僕の手首を力強く捕まえるや否や、それを自らの胸元へと誘い込んだのである。

うあ……♡ やめ……っ♡

汗ばんだ掌が、異なる柔さと弾力を持った二つの乳房へと沈んでいく。一方はまるで低反発素材でも掴まされているような程よい弾力と絶妙な柔らかさを持っており、不本意ながらもそれを握り込んでしまった指先に例えようのない幸福感を宿らせる。

あは♡ 私のおっぱい、やーらかいでしょ? 揉んでるだけで精子出しちゃうおじさんいっぱい居るんだ♡ 君のちんちんもすっごい気持ちよさそうじゃん♡ ほら、いまピクッてなった♡

片やもう一方の乳房はというと、三人の中で一番の大きさを誇っているにも関わらずとてつもない張りがあり、実にみずみずしい。そしてバストの大きさに比例してか一般的なそれよりも一回りほど大きな乳輪も美しい桜色で眺めているだけでも興奮をそそった。

やだあ♡ 君の手ちっさいから、あーしのおっぱい全然掴みきれてないじゃん♡ ほら、もっとしっかり感触確かめてよお♡ 撫でまわしてるだけで満足なの? そんな勿体ない楽しみ方してないで、バカみたいに揉みしだいてよ♡

指先から伝わる柔らかな感触と、時折掠めるしこった乳頭の硬い感触は、悪魔的だった。直接ペニスを刺激されているわけでもないというのに、先ほど手淫を受けた時よりも激しい興奮にたちまち満たされて、僕の全身は最早茹でだこのように赤く染まっていた。

ちょっとぉ、ミカ! それにユイったら。二人だけで楽しもうとしないでよお。私にも遊ばせて♡

言いながら、残る一人の少女が実に不躾な仕草であろうことか僕の顔面へと丸出しとなった自らの乳房を強く押し付けてきたのだ。

きゃはは♡ 顔真っ赤だからあったかーい♡
なに、恥ずかしいの? それともぉ……♡ こんなコトされるの初めてで興奮してる? もしかしなくても、童貞? こんな風におっぱいでぱふぱふされるのも初めて?

僕の鼻先は谷間へすっぽりと埋まり、彼女が自身の乳房を寄せるたびに柔らかくもそれなりの圧迫感が押し寄せ、息苦しさに思わず喘いでしまう。

うう、っ……♡ ふう……ッ♡

もお、鼻息荒すぎィ♡ 君があんまりにも興奮するから、アタシのおっぱいまであったかくなってきちゃったあ♡

左右それぞれの五指から感じる膨らみと、顔面へと押し付けられた圧倒的な弾力に、僕の思考は掻き乱されていく。
互いの性器に触れずとも、これほどまでに劣情を掻き立てられるなど想像も出来なかった。性行為とは、感度の差こそあれ、人間であれば確実に感じる場所――例えばペニスであるとか、クリトリスであるとか、そういった部分を刺激し合う事で興奮することだと思い込んでいたのだが、そうではないのだと不本意な形ながらも僕は思い知る事となった。

だめっ♡ うああっ……♡

気が付けば完全に勃ち上がった僕のペニスの先、大きく膨れ上がった亀頭から先走りの雫がみっともなく迸る。
どうやらそれに気づいたらしい彼女たちは互いに顔を見合わせた後、濃いめのリップに彩られた肉厚な唇をにやりと意地悪げに吊り上げてみせると、自らの肉体を存分に使って更に激しく僕を追い詰めていく。

やだあ♡ コイツ、おっぱいだけで我慢汁漏らしてるぅ♡

きゃはは♡ ホントだあ♡ 可愛いドーテーおちんちんから、いっぱい汁垂れてるね♡ 興奮して先っぽぷるぷる揺れてるのウケる♡

さっきまでの勢いはどうしちゃったの~? 僕はそんなことしなくないなんて言ってたくせに、私たちのおっぱいがすっかり気に入っちゃったんだね♡ ねえねえ、悔しい? 悔しいよね? あはは♡
気持ち良すぎて、もうそんなのどうでもいいってカンジ?

それは愛撫というよりも、怒涛の勢いで迫る津波のような迸りだった。指先に沈む柔肌、そして掌に擦り付けるようにして何度も掠める乳頭のしこった感触。そして僕の呼吸を塞いでしまおうと言わんばかりに力強い圧迫を繰り返す乳房の挟撃にいよいよ我を見失った僕は、その両手を、そして顔面を柔らかな膨らみに埋めたまま、全身を大きく震わせてあえなく射精してしまった。

あああ♡ う、はァ……っ♡

唯一、自由を許されていたはずの両脚からはすっかり力が抜け、爪先で自重を支えるのがやっとである。が、しかし。気が付けば僕は冷たいコンクリートを背に押し倒され、いよいよ四肢の動きを封じられる事となった。

貼り付けのような形になっても尚、僕の右手、そして左手は零れるほどたわわに実った魅惑の乳房を半ば強制的に掴まされており、もはや自身の意志に反して五指はその柔らかさを求め、不埒に蠢き始めていた。

ここからが本番だよ♡ このすぐに興奮しちゃう情けないドーテーおちんちんから、一滴残らず搾り取ってあげるから♡

先ほどまで僕の顔に自身の乳房を押し付けていた少女は今度、あろうことか剥き出しとなった僕のペニスを谷間へ挟み込んでしまったのだ。

気持ちいいでしょ♡ あんなに射精したのに、君のおちんちん硬いまんまだもんね♡ 何回イケるかなあ……。ねえ、ミカぁ。この子、どれくらいで弾切れになると思う?

え~? あと二、三回ってところじゃなーい?

アタシの予想はあ、六回! 普段から発散出来てないドーテー君なら、精子いっぱい溜め込んでるだろうし♡ 予想が当たったらミカとハルカはジュース奢りね♡

なんとも女子高生らしい呑気な調子で繰り広げられる会話であったが、僕を追い立てる愛撫は裏腹に容赦が微塵も感じられなかった。
美人局まがいの悪事を働いているだけあって、彼女たちは十代ながら男の性的なウィークポイント、そして自分たちの武器を恐らくは知り尽くしているのだ。女性経験に乏しい僕が敵う相手ではなかったという事なのだろう。

やめ、やめて……♡ 許してっ♡ またイキたくなるからぁっ♡
お姉さんたちのおっぱいに挟まれたまま、いっぱい射精しちゃうからあっ♡

掌で擦られた時とはまた別種の感覚が、僕の情けないペニスに未知なる熱を齎し、興奮を示してしまう。
谷間の隙間から覗く亀頭の先は、これ以上ないほどに赤く腫れあがってしまっていた。

ええ? もうイキたいの? いくらなんでもソーローすぎ♡
我慢の出来ない男はモテないよ? 自分だけ気持ち良くなろぅとしないで、アタシたちのこともちゃんと楽しませてくれなくちゃ♡

そうだよお♡ もうちょっと我慢して♡ 君がバカみたいな顔でよがってるトコ、もっと見せてよお♡ 後でムービー撮りたいな♡
って、あーあ。イッちゃった……。ハルカのパイズリ、よっぽど気持ち良かったんだねえ。じゃ、次はあーしの番!
この三人の中でいっちばんおっきいあーしのおっぱいでパイズリしたら、三十秒でイッちゃうかもね♡ きゃはは♡ タイムアタックしよっかなー♡

そこからはもう、嵐のようだった。
彼女たちは入れ替わり立ち代わり、その大きな乳房で僕の掌、ペニス、唇、果ては足の裏まで余すところなく蹂躙し、自慰やアダルトグッズなどでは味わえない強烈で理不尽な、もはや暴力にほど近い圧倒的な快楽を僕の身体に刻み続けた。

あはは♡ これで七回目♡ ミカもユイも予想外れちゃってるじゃん! まあでも、結構長く楽しめたってカンジ?

さすがに精子の量少なくなってきてるけどぉ……。あと一回くらいならイケそうじゃない? 最後はみんなで苛めちゃおうよ♡

さんせーい♡ ドーテーおちんちんを空っぽにして、もう二度と射精出来なくしちゃお♡

ペニスを激しく追い立てる者、乳頭を掌に擦り付けながら重圧を与える者、息も絶え絶えな僕の顔面に再び乳房を押し付けてくる者。
三者三様の愛撫を施され、僕は何もかもを垂れ流しながら訳のわからない嬌声を悲鳴のようにあげ続けていた。

あああああああ♡ 気持ち良すぎておかしくなるっ♡
このままじゃ……っ♡ おっぱいに殺されちゃうよおッ♡
精子からっぽにされて死んじゃうううううっ♡

きゃはは♡ 死んじゃう~だって♡ こんなんで死ぬとか、ホントにドーテーって面白い♡

まあでも、これが最後だから……。死ぬほど気持ち良くしてあげるね♡

ほらあ♡ もっと勃起させてよ♡ イキたいんでしょ?

ペニスの根元から、中にかろうじて幾分か残っていた精子を絞り上げるように少女の乳房がせり上がってくる。そしてトドメと言わんばかりにぱくぱくと物欲しげに開閉を繰り返している鈴口に硬くしこった乳頭の先をぐり、と突き入れられたその瞬間、僕は陸に打ち上げられた魚のように全身をびくんびくんと痙攣させながら、射精というよりもほとんどお漏らしのような形で最後の射精をだらりと垂れ流した。

うわ、コイツ気絶しちゃったよ……。めっちゃ白目剥いてる。なっさけなーい♡

っていうか、よりにもよって何であんな所に居たワケ?
童貞のクセに、ウチらの会話盗み聞きしてんじゃねえっつーの!
あーあ、今日はさっさと家に帰りたかったんだけどなあ。

まあ、スマホは無事に回収出来たし……。今日はこのまま解散で良くない? 私、今日はカレシと会う約束してるし。その前にシャワー浴びとかなきゃ……。

そんな彼女たちの蔑みなど知る由もなく、僕は一糸纏わぬ無防備な裸を晒したまま、往来の乏しい高架下にてしばらく意識を悦楽の彼方へと飛ばし続けていたのであった。

サキュバスに性的搾取される

こだわりコースより御依頼

頂いたご依頼内容
成人向けゲーム用シナリオ(濡れ場部分のみ)

こんばんは♡ キミは、こんな所で何をしているのかしら?

突如、ねっとりとした妖艶な声音と濡れた吐息に耳朶を撫でられ、僕は危うくあげそうになった悲鳴をどうにか唾液と共に飲み下した。
背中には、張りがありつつもふわりと柔らかな膨らみの感触――。恐らくそれが背後から僕を抱きすくめている人物の肉体、女性の乳房だという事に気がついたのは、それから一拍遅れた後であった。
まるで触手のように絡みつく細い腕を振り払って飛び退き、慌てて僕は不埒な気配の方を振り返ってみると、そこに居たのは布面積の少ないビキニへとその豊満な肉体を押し込んだ肢体を持つ角と翼の生えた女――俗に言う、淫魔である。

ふふ、初めまして。私はシェンナ。見ての通り、男の子のおちんちんから出る栄養で生きてるサキュバスなの♡
人気のないこんな場所から、すっごくイイ匂いがしたから何事かと思って探してみたら……。うふふ♡ こぉんなに可愛い男の子が見つかるだなんて♡ キミ、歳は幾つなの? 勿論、精通はとっくにしてるわよね?
おちんちんの大きさは……。ううん、ズボンの上からじゃ分からないわ。ね、私に見せてよ。キミの立派なソ・レ♡

肉付きの良い身体をくねらせつつ、上体を屈めてこちらの下半身をまじまじと眺める彼女がその自己紹介に偽りない、正真正銘の淫魔であることを嫌でも思い知らされる。

は、離れろ……っ! サキュバスだって? 
じょ、冗談じゃない……。僕の身体には指一本、触れさせてやるつもりはないんだからなっ!

僕は更に後退り、彼女から距離を取りつつ懐に忍ばせていたお札に手を伸ばしたが、鼻先を時折掠める奇妙な甘い香りがどうしてだか、僕の中から少しずつ戦意や理性を溶かそうとしている感覚を覚えて知らず知らず、項に薄い汗をかく。
その気は全くないというのに、男の本能を無理やり駆り立てられるような、非常に危険な香りだった。

あらあら、そんなに怖がらなくていいのよ?
だって、私はサキュバスなんですもの。誰よりもキミのこと、気持ちよくしてあげられるから♡ たくさん勃起して、たくさん射精して欲しいのよ。お腹が空いた私の為に、キミのザーメン……。いっぱい飲ませてくれるわよね?
あら、どうしたの? 気持ち良いことは嫌い? ふふ、そんなはずないわよね♡ 男の子はみーんな気持ち良いことが大好きなはずだもの♡ もしかして、緊張しているのかしら。それとも……。女性にこうやって迫られるの、初めてだったりするのかしら。
あはは♡ キミってば、本当に可愛いのね♡ お姉さん、ますますキミのことが気に入っちゃった♡
大丈夫よ、例えキミがエッチな経験をしたことがなかったとしてもお姉さんが手酉足取り教えてあげるから♡
勃起したおちんちんを食べさせてくれるだけでいいの。後は全部、私に任せてちょうだい♡

駄目だ、このまま彼女の誘惑に耳を傾け続けていてはおかしくなってしまう。
瞬時にそう判断した僕はお札を握り締めた右手を振り上げたが、しかし――所詮は凡人である僕が、魔の者に敵うはずはなかった。

ほら、捕まえた♡ はーい、おクチ開けて?
まずは唾液を味わわせてね……。飲み込んじゃダメよ? いっぱいいっぱい、垂れ流して♡ ン、ふううう…っ、んん、あふ……。
ふふ、キミの口の中……。とっても美味しいわね。ン、ンんう……。

不意を突かれ、再び背後から抱きすくめられたその瞬間、細くしなやかな指先に下顎を掬われ、問答無用のキスを半ば無理やりに押し付けられてしまった。
ムードも遠慮もなく、早速入り込んできた彼女の舌先は、まるでそれ独自が生き物かのような、実に生々しい蠢きで僕の心身をあっという間に支配し始める。

ン、む……♡ あは、ッ……♡ や、やめ……ろお……っ♡

んふふ、すっごく甘い♡ もっと舌出して? お姉さんがたくさん吸ってあげるから♡

彼女の要求に従ってなるものかと舌根を引っ込めようとしたのだが、なにか妖術の類でも掛けられているのか、それとも本能が誘惑に抗えず観念したのか――僕の濡れた舌先はあっという間に引きずり出され、否応なしに彼女のそれと濃厚に絡み合う事となった。

あふ、ンンン……♡ うあ、ひァ……♡

ね、気持ち良いでしょう? 舌と舌で、こうやっていやらしくセックスをするの♡
んん、はァ……♡ ホントにキミの口の中、すっごく美味しいわ♡
じゃあ今度は、この可愛い舌をしゃぶってあげるわね♡

そんな宣言と共に、突き出した僕の舌を彼女は自らの口腔内へ含むと同時、頬がへこむほどの絶妙な吸引力で卑猥な水音をたてながら魅惑の愛撫を施し始めたのである。
彼女の口腔内は、人間のそれとは思えぬほどに熱く蕩け、腸壁かと見紛うような蠢きで僕を散々と蹂躙した。

あひ、ぃ……♡ ら、めぇ……っ♡ ァ、めろぉ……ッ♡

絞り出した抵抗の言葉は、だらしなく蕩けて最早それは懇願も同然だった。

ン、ふ……♡ んん、あは♡ ねえ、キミのおちんちん、キスだけでしっかり勃起してるわよ♡ 私とのベロセックス、気持ちよかったでしょ♡ ほら見て、こぉんなに大きくなってる♡ 可愛い顔して、えっちな身体してるのね♡

だらしなく開かれたままの唇、そして官能に支配された僕の肉体をあっさりと解放しながら、彼女は肉厚な自身の唇を濡らしている唾液の跡を見せつけるように舌先で拭いつつ、その口端をにやりと歪めてこちらの為体を嘲笑った。

今度はその可愛いおちんちん、ペロペロしてあげるわね♡
キミの精液はどんな味がするのかしら。きっと甘くて、どろどろと喉に絡みつくほど濃くって、さぞかし美味しんでしょうね……。うふふ、一滴残らず飲み干してあ・げ・る♡

その後、抵抗空しく僕は下着ごとスラックスを剥ぎ取られ、硬く勃ち上がったペニスの先端を呆気なく咥え込まれてしまった。

あっ、あああ……♡

瞬間、情けなくも腰が大きく震えたかと思うと、亀頭の先から色味のない、所謂先走りの我慢汁が彼女の口腔内に迸る。
先ほど、散々深いキスで絡みつく舌や柔らかな粘膜の感触を覚え込まされたばかりだというのに、いま僕のペニスを包み込んでいるそれは、より過激な熱と刺激をもって全身に襲いかかってきた。

あらあら、お漏らししちゃったの? うふふ、可愛い♡
でも、我慢汁だけじゃお腹いっぱいにはならないわ。もっともっと、濃厚なザーメンを搾り取ってみせるわね♡
まずはココ、先っぽから少しずつ吸い取ってあげる♡
んん、ふ……♡ あふ、ン……。

とめどなく先走りの滴る亀頭へ、生き物じみた蠢きをみせる彼女の舌が執拗に絡みつく。
その仕草はキャンディでも舐めるかのような無邪気さが窺えるが、しかし――僕の体感では、もはやそれは暴力的なほどに容赦のない悦楽だった。
尖らせた舌先でぱくぱくと物欲しげに開閉を繰り返す尿道を抉られ、思わず悲鳴じみた嬌声を零してしまう。

ああっ♡ そこ駄目、ぐりぐりしないで……♡
嫌だ、ぐりぐり嫌だあ……っ♡

ん〜? ぐりぐり嫌なの? じゃあ、ちゅっちゅしてあげる♡
ンンン、んふ♡ ん♡ ん♡ ンン〜♡

唇全体で亀頭を包み込むように覆われたその直後、腰が引けるほどの吸引力で先走りごとペニスの先端を吸われ、目眩を覚えた。
これが口淫であることが信じられないほど、下品な言い方をするならば彼女の口内は具合が良かった。
性行為とは、やはり膣内に潜り込み、そして奥深くに射精するのが至福だと思い込んでいた男の概念を根っから覆してしまうような、強烈な衝撃と快感である。
だが、このままではいけない。劣情に飲み込まれ、一滴残らず吸い取られてしまってはただでは済まないだろう。

んぐ……っ、はな……せえ……っ!

思考の片隅にかろうじて残っていた理性を振り絞り、僕は目の前にしゃがみ込んだ彼女の頭を掴んでどうにか引き剥がすことに成功する。
だが、しかし。それが僕に残されていた、最後の力だったのだ。

逃げちゃダメ♡ 言ったでしょう? 私はキミのおちんちんからザーメンをいーっぱい飲ませてもらうって♡ まだ我慢汁しか啜れてないのよ? ほら、こっちにいらっしゃい。今度は根本まで深く咥えてたくさん扱いてあげるからね♡

もはや身を捩ることすら出来なくなっていた僕は再び彼女に捕まってしまう。そして今度はその宣言通り、亀頭のみならずそそり立ったペニスを根本まで飲み込まれてしまったのだ。

ンン、あふぅ♡ 熱い♡ 硬さも丁度いいわあ♡
だけど……。いっぱいしゃぶったら、もっともっとカチカチに出来そうね♡ じゃあ、喉の一番奥で沢山扱いてあげる♡

うあああぁぁっ♡ ァ、ああ♡
そんなに吸われたらぁ……っ♡ 強く吸われたら、出る……ぅッ♡

あらあら♡ 可愛い……♡ 気持ち良すぎて爪先立ちになっちゃってるわよ♡ イキたい? 出そう? いいのよ、お姉さんが一滴残らず全部飲み干してあげるから何回でも出しちゃいなさい♡
ンン、ほらぁ……♡ んふ、ン、ン♡ はン……んん〜♡

彼女の指摘通り、僕はあまりにも強すぎる刺激に堪えきれず、爪先をピンと立てながらガクガクと震えていた。
絶妙な加減の吸引と、恐らく人間では再現することが不可能であろう舌遣い、そして口腔内の蠢きに耐えられる男など果たしてこの世に存在しているのだろうか。

あふ……ン、ふふ♡ 味がだんだん濃くなってきたわね♡
我慢なんてしなくていいの。全身の力を抜いて、身を任せて、なにも考えずに快楽だけを感じててちょうだい。
んァ、ン♡ んん♡ 早くキミのザーメン、ごくごく飲ませて♡
大丈夫、お姉さんには全部お見通しだから♡ ああ、ン……♡
ほらあ、先っぽがピクピク震えてる♡ もうすぐよね? もうイッちゃうのよね? じゃあ、お姉さんの口の中に、お漏らしせずちゃあんと全部出してね♡ いくわよ♡

瞬間、より一層強烈な吸い込みと粘膜の激しい蠢き、そして締め付けはまさに僕から精液を一滴残らず搾り取らんとするような凄まじい愛撫であった。
否、もはやそれは暴力に近い。不本意な快楽が全身に広がっていくその様は、力技でねじ伏せられる拷問や、こちらの自由を根こそぎ奪ってしまう毒薬でも盛られたかのような有無を言わせぬ強引さに満たされている。

ああああああっ♡ 出る、出るううううううっ♡

瞬間、ピンと伸ばされた爪先と半ば強引に突き出す格好となっていた腰が大きく震え、情けがないことに僕は彼女の口内へと怒涛の勢いで大量に射精してしまった。

ンふ、んん……♡ ン♡ あふ♡ やっぱり思った通り、濃厚で美味しい♡ あら、先っぽからまだまだ溢れてる……。あン、勿体無い♡
全部舐め取って飲み込んであげるわね♡ ンンン、んふぅ……♡

ごくり、ごくりと。僕が吐き出した精液を飲み下す生々しい音と、嚥下のたびに収縮を繰り返す彼女の白く細い喉がいやに艶かしい。
まるで捕食されているような感覚に襲われ、畏怖混じりの眩暈によって視界がチカチカと明滅を繰り返す。
やがて僕はその場に自力で立ち続けることさえままならなくなり、みっともなく頽れ、埃や砂で一面汚れてしまっている腐った床上へと大の字のなって倒れ込んでしまったのだった。

あらあら♡ 立っていられなくなるほど感じてくれたの?
うふふ、でもね……。もっともっと、キミのこと気持ちよくしてあげられるのよ♡ そうね、気を失ってしまうくらい……。ううん、いっそのこと死んじゃうくらいの快感をキミに教えてあげる♡

四肢を投げ出して仰向けに倒れ込んだ僕の腰に、長い尻尾を揺らめかせながら彼女が無遠慮に馬乗りとなる。
そこからどういった展開に巻き込まれてしまうのか――わざわざ問いただす必要もない。僕は恐らく、睾丸から一滴残らず精液を搾り取られた挙句、空っぽになった肉体をボロ雑巾のように捨てられるのだろう。

今度は喉のいっちばん奥で扱いて絞ってしゃぶりあげて、吸い尽くしてあげるわね♡ あはっ♡ さっき出したばかりなのに、もうこんなにカチカチになってる……♡ ンン、あふ……♡ ァ、ううん♡
さっきよりカウパーが甘くなってるわね♡ 男の子のザーメンはね、感じれば感じるほどに甘く濃い味になるのよ♡

僕の股座に顔を埋めた彼女は宣言通り、更なる激しい口淫で僕の性器を思うがままに貪り始めた。

ああっ♡ うねってる♡ すごい、サキュバスの口の中♡ 生き物みたいにうねってる♡

確か彼女には、愛らしくも鋭そうな淫魔らしい尖った犬歯が存在していたはずだった。にも関わらず、これだけ激しく蹂躙じみた愛撫を繰り返していてもそれがペニスを掠める素振りはない。
硬く勃起した欲望を包む口内の感触は、生き物のように意思を持った性玩具――オナホールのそれと酷似していた。否、もしかするとそういったアダルトグッズ何かよりもずっとずっと具合が良いのかもしれない。

ほら、気持ち良いでしょう? サキュバスのフェラはね、特別なのよ♡ あふ、ンン……♡ んっ♡ んっ♡ もう人間の女じゃ満足出来なくなっちゃうわね。ご愁傷サマ♡

ぬるついた口腔に締め付けられながら、唇で強く亀頭に吸い付かれるのがとにかく気持ち良かった。
それと同時にぐりぐりと舌先で尿道を抉られると、意識が飛びそうになる。穴という穴から精液が吹き出して、最後には全身が干からびてしまうのではないかと思わず危惧してしまうほどに、僕は何もかもを垂れ流して快感に打ち震えていた。

イク……♡ また、イっちゃう♡
お姉さんの口の中に全部出しちゃう……っ♡
あああ♡ うあああああっ♡ あひ♡ ふ、ァァァァァ♡

爪先からこみ上げる劣情が、瞬間、再び絶妙な生温さを保つ彼女の口内へと迸る。
勿論、僕がみっともなく吐き出した精液は今回も一滴残らず啜り取られる事となった。
眼下に映る白い喉がごくりごくりと上下するたび、射精したいという欲望が懲りずに腹の底から沸き上がってきてしまう。
現時点で僕の睾丸内は空っぽも同然だったというのに、どうして。

んんん♡ 量はちょっと少なくなったかしら……。
でもその分、味が濃縮されててとっても美味しかったわよ♡
もっともっと、キミのザーメンが飲みたいな♡ うふふ、じゃあ今度はぁ……♡ 激しく攻めちゃおうかな♡ サキュバスの本気、見せてあげるわね♡

言うや否や、彼女は今度、猛烈なピストン運動で僕のペニスを激しく上下に口腔内で扱き始めたのである。

あああっ♡ だめッ、それ♡ 激しすぎるぅっ♡
うァ、ああああ♡ なくなるっ♡ そんな激しくしたら、僕のおちんちん……っ、お姉さんに全部食べられてなくなっちゃううう♡

あらあら♡ ン、ふふ……♡ なくなっちゃうの? キミの可愛いこのおちんちんが? いいわよ、このまま全部なくなっちゃうくらい搾り取ってあげるわね♡
ン、ンっ♡ んん、っ……♡ ふ、ふっ、んふ♡ ああ、また先っぽから我慢汁いっぱい出てきたぁ♡ ンン……っ、やっぱり濃くなってる♡ 空っぽになる寸前の精子がこんなに濃くて甘いなんて、初めての経験よ♡ やっぱり若い男の子のザーメンって特別なのねえ♡ ああ、どうしよう……。このままキミのおちんちんが忘れられなくなりそうよ♡ 毎日こうして飲み干してあげたいわ♡

絶妙な感触の粘膜から与えられた摩擦により、僕のペニスはもはや持ち主である僕の肉体から解き放たれ、独自に暴れ回っているかのような激しい痙攣と怒張を繰り返していた。
勿論、与えられる刺激はそれだけではない。彼女は器用にも口腔内でのピストン運動の最中、血管が浮かび上がるほどに膨らんだ陰茎や亀頭へと例の生き物じみた動きを見せる舌先もしっかりと使ってみせたのだ。
もはや愛撫されていない場所など存在しない。僕の性器は余すことなく彼女の口内で舐めつくされ、やがては溶けてなくなってしまうのではないかと思うほど悦楽にまみれてしまっていた。

んんっ♡ ンンン♡ ふぁ、ン♡ ふン……っ♡
ホントに美味しい♡ ねえ、このまま私専用のご飯にならない?
そしたら、毎日キミのおちんちんをこうやって食べてあげられるわよ♡ どうかしら? ふふ、もう私の声なんて聞こえてないみたいね♡ 我を失うくらい感じてくれるなんて嬉しいわ♡ だけど、まだまだ足りないの。わかるでしょう? 私がどれだけザーメンに飢えているのか……。ねえ♡ 私のこのお腹がぱんぱんに膨らむくらい、キミのザーメン飲ませて欲しいのよ♡
私のお腹を甘くて美味しいザーメンでいっぱいにしたいの……♡
だから、まだ気を失っちゃ駄目♡ キミの可愛いココ、玉はだいぶ萎れちゃったみたいだけど、まだ空っぽになったわけではなさそうだし♡ んん、こうなったら底の方に溜まった作りかけのザーメンも一滴残らず吸い取ってあ・げ・る♡

それは最早、死刑宣告に等しかった。
甘く弾んだ語尾と同時、凄まじい吸引によって僕のペニスは文字通り絞り上げられていく。
腰が砕け、投げ出した両脚は宙を踊った。
気持ちが良い、堪らない。皮膚のみならず、体内の細胞や臓器に至るまで、なにもかもが快楽に支配され、彼女の性技に打ち震えている。

ああああッ♡ うああああァァァ♡
でも出ないっ♡ もうなんにも出ないのにいっぱい出そう♡
出る出る出るぅっ♡ おちんちんの中身、ぜんぶ出ちゃうううう♡

一体、僕の身体のどこにそれほどの精子が残されていたというのだろう。より強烈なバキュームの後、どくりどくりと、信じられないほど大量の白濁が噴火の如く、溢れ出した。

あう……♡ ァ、出てる……♡ 僕の、ぜんぶ……♡

んふぅ♡ ンぅ、んん♡ あはっ♡ ホントね、キミのここに溜まってたザーメン、全部出ちゃったみたいね♡ けど、まだまだ先っぽの方にお汁が沢山残っているわ♡ これもぜーんぶ啜ってあげるから♡ 言ったでしょう? ザーメンだけじゃなくて、我慢汁もなにもかも、一滴残らず私のモノよ♡
あら、でも……。おちんちんは、まだまだ硬いわね。うふふ♡
若いって素晴らしいわあ♡ もしかすると、いっぱい刺激したらまだまだザーメン搾り取れちゃうかも♡

羽のように柔らかく、しかし低反発材のように絶妙な弾力を持った肉厚な唇が、僕の亀頭、残滓の滲む尿道へと強烈に吸い付く。
じゅるじゅる、と下品な水音をたてながら彼女は管にこびりついたままそこに滞留していた精液の滓すらその腹に収めようとしているらしい。
赤く腫れあがったペニスはというと、未練がましく硬さを取り戻し、捌け口を求めてピクピクと相変わらず痙攣を繰り返していたのだが、残念ながらその後、精子を吐き出すことはなかった。

……あら? さすがにもう弾切れのようね。残念だわ、もっともっと、キミの若さを味わっていたかったのだけれど。

うあ……♡ ふ、ふ……っ♡ ぐ、ぅ……。

どうやら、もう口もきけなくなっちゃったみたいね♡
最初はあんなに勇ましく強がってたのに……。所詮は人間の子供ってことかしら♡ これに懲りたら、もう二度と一人でこんな場所をうろつかないことね。じゃないと……。私みたいな悪いサキュバスにまた捕まって、今度は命ごと吸い取られちゃうわよ♡

耳朶で甘く囁かれた警告が、僕の心に届くことはない。
断続的に与え続けられた快楽によってすっかりと蕩けてしまった心身はもはや跡形もなく崩れ落ち、悦楽以外の感覚を受け付けなくなっていたのだった。